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「あたし? ただの絵描きだよ。そう、売れない絵描き」


 芸術の禁じられた国であるにも拘らず、彼女は絵を描いていた。教令院の賢者にバレないためにカモフラージュされた、小さなアトリエ。セノはその小さな楽園を気に入っていた。


「芸術っていうのはね、湧き水と一緒なんだよ。止めようと思ったって無駄さ! 無限に湧き出るものなんだから、人間風情に何もできることはないんだ!」


 まっさらなキャンバスを汚しながら、輝く瞳が雄弁に語る。その横顔が、どうにも羨ましくて仕方がなかった。自分の責務を放り出したいと思ったことはないが、自由気ままに生きる彼女には、少しばかり嫉妬した。


「あっはは!」


 その筆の軌跡から、目を逸らす。嫉妬と同じ分だけ、輝かしかった。


 ◇


 あてんしょん

・セノの夢小説です
作中での呼び名が固定です
・テスト投稿なので予告なく消える場合があります
・わかる人ならわかる程度の微クロスオーバーですが、わからなくても楽しめるはず
・時系列めちゃくちゃ
・文字の大きさは『小』推奨
・更新遅め執筆状態:更新停止中


















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作者名:那珂 | 作成日時:2022年12月31日 0時

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