鬼になった元柱【鬼滅の刃】

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なんでも買ってくれる、そう無惨様は言った。でもどうだろうなぁ、うーんうーん。


『…お菓子食べたい』



甘味が食べたい、美味しくて甘くて、私の大好物。

よく、"蜜璃ちゃんと、伊黒さん"と食べに行ったなぁ。



『……だれ？』


チラつく他の人の影。無惨様では無い影。

忘れてしまわないと、怒られてしまう。無惨様に嫌われるのはやだなぁ。



｢A、夜になった。早く行こう｣

『うん！無惨様、私は甘いものとお菓子が食べたいです！』




物もいらない、無惨様がいれば嬉しいから。

無惨様がそばにいてくれたらいいから。





｢…早く忘れろ｣

『…分かりました。』



何もかもお見通しで、記憶が少し残っているのは気に食わないらしい。





｢簪を買ってやろう、前にあげた着物に合う簪をやろう。｣

『いいのですか？』

｢私からの贈り物だ。どれがいい。｣



そんな優しさに溺れてしまうから。



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