10.加賀美 ページ20
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「…とりあえず配信切ろうよ、こんな話垂れ流しにするのも良くない。ハヤトさんこっちに向かってきてくれてるから、話そう？ちゃんと」
『俺は話すことないけどなぁ。』
「A、逃げないで。」
『逃げてなんかないよ、本当に話すことなんてない。』
ぼくの物語は止まることも知らずにどんどんと時が進んでいく。
このままぼくは、生きるべきなのか死ぬべきなのか、姉貴に、逢いに行くべきなのか、なにも分からない。
ぼくには、何も理解し得ない。
『…お疲れ様』
「…A、ほんとごめん」
『今更でしょ、兄貴が施設を出ていったのも全部加賀美が悪いんだよ、全部ハヤトがわるい』
「すみません、ほんとうに」
『ハヤト、…ぼくは一生許さないからね』
「それでいいです、本当に。ですが、…本当のことだけど伝えさせてください。」
「所謂、私の父親、前社長ですね。父親はAのお姉様が体が弱くて入院してることも知っていました。お兄様が医療に強い大学に進みたいことも、…でも、一つだけ。Aのことが何もわからなかった。だから、自分のやりたいようにやらせるべく、お兄様の支援をしつつ施設で見守って頂いてました。」
「ですがそれが反対の影響を与えてたとは思いもしませんでした。あの時の私も、まだまだ子どもでしたので必死に隠すべく、…スペック等と否定する言葉を浴びせてしまい…大変申し訳ありません。」
「…これが、本当のことです。お兄様はずっとお姉様とAのことを心配しており、お姉様を助けるべく医療に強い大学に行ったのですが、…」
『叶わなかったね、兄貴に言っといて。ぜーんぶ、無駄だよって。』
「そんな言い方はないじゃんか。」
『うるさいなあ、…ついてもいい嘘と、悪い嘘くらい見分けなよ、ちゃんと。』
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るとは(プロフ) - めっちゃ泣いた……ありがとう…… (2022年8月12日 22時) (
レス) @page35 id: 1436e1e655 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - オウッ泣いた……泣かせてもらいました。本当にありがとうございます……！！ (2022年8月11日 2時) (レス) @page35 id: 87b04c2d83 (このIDを非表示/違反報告)
深海可楽(プロフ) - 泣いた、、、 (2022年8月9日 17時) (レス) @page35 id: 54fac7d03d (このIDを非表示/違反報告)
えふ(プロフ) - ありがとうございました。 (2022年8月4日 22時) (レス) @page32 id: 77e2751e24 (このIDを非表示/違反報告)
狐兎 - いやぁ…自分と同じような状況だからこそ夢主さんの気持ちが良く伝わりました…！(>.<)y-~更新はゆっくりでいいので待ってます(o^-')b ! (2022年8月4日 4時) (レス) @page21 id: 9d935a3845 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キラ
| 作成日時：2022年7月31日 3時
