らぶらぶかっぷる 【センラ】

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家に着く頃にはすっかり周りは暗闇に呑まれていた。



『ただいま。』

｢おかえりー！｣


キッチンの方から聞こえる大好きな声。


とりあえず手を洗ってスーツを脱いでから彼に会いに行こう。




『ただいま、センラ。』

｢おかえり、A｣


やることを済ませてからキッチンに行くとわざわざ火を止めて私を抱きしめてくれるセンラ。



｢今日は早かったなぁ、定時あがりちゃうやん。｣

『そう、いつも頑張ってるからって早く帰らせてくれたよ』

｢たしかによく頑張ってるよなぁ、えらいえらい。

そんなAにはセンラからのごほーびや！｣



私のおでこにちゅ、ちゅ、とリップ音を鳴らす。


『じゃあ私もセンラにご褒美』


少し背伸びをしてセンラの頬にちゅ、ちゅ、とリップ音を鳴らす。


あえて口じゃないのは2人の理性を止めるためだから。




｢かわええことするなぁ、よし！もうちょいでご飯できるからゆっくりしといて？｣

『ううん、手伝えることない？』

｢んー手伝えること…。じゃあお風呂沸かしてきて！｣

『ん！わかった！』




お風呂を沸かしにお風呂場に向かう。

あれ、浴槽が綺麗になってる。掃除してくれたのかな。



今日はセンラ仕事が休みだって言ってたもんね。

いや、休みって言うか家で仕事だったって言ってたけど。




私も家で仕事がしたい、楽だよね。


なんて思いながら浴槽にお湯が溜まっていくのをじーっと見ていた。

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