らぶらぶかっぷる 【センラ】

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暫くの沈黙で空気が重たくなる。

なんでかなぁ、なんで言っちゃったんだろう。


なんて後悔してもだいぶ遅い。だってセンラの顔がすごく怖いんだもん。


「…誰？誰にやられたん？言ってみぃ。」



なんで私の傷を見ながら言うもんだから…。



『…うっ、嘘だよ。資料が首に掠っちゃって…傷ついただけで…』

「んなわけないやろ。」


もう言い訳も聞いてくれなくて、なんだかなぁ。


怖かったのは私なのに、それなのに怖い顔をして私を怖がせるのか、なんて。


傷つけられるよりも、センラに怒られることが一番怖かったんに…。



「…A…？」

『…ごめ、なさ…っ、やだ、ぁ』


いつの間にか止めてた涙がぼろぼろと流れ落ちて、なんだか恥ずかしい、けど止めようにも止まらないんだ。


「…大丈夫、ごめん。ゆっくりでええから息して？」

『…ぅあ…っ、んぁ…』


背中を撫でて落ち着かせようとしてくれるのだけど、何もか怖くて、今センラに触れられてもただただ怖いだけで、



『…や、っだ…触んないで、』



なんて拒んでしまったんだ。




酷く傷ついた顔をしたセンラの顔なんて見たくなかった。

私が傷つけてしまったんだもの。

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