束縛系男子【志麻】

7話 ページ9

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部屋に入って部屋着に着替えてリビングに戻ると頬を膨らませた志麻が立ってた。


『どうしたの？』

「なんでどっか行ったん」

『…部屋着に着替えてきただけだよ…？』

「一言声かけてから行く約束やん」


変なところで束縛。まず家に帰ってきたら着替えるのなん普通じゃないの？

もう〜。私が折れるしかないかな。


『ごめんね、今度からは言うから。』

「分かったらいい。ご飯はよ作ってー！」

『ハンバーグでいい？』

「ええで！！」


あんなにさっきは怒ってたのに急に子供らしくなるのなんなんだろう。

可愛いから許してしまうけど。



「A〜AA〜」

『なあに？』

「呼んだだけ！」


子供より子供かもしれない。


ﾋﾟｺﾝｯ

私の携帯が音を鳴らす。

やばい、音切り忘れてた、ちらっと志麻を見ると携帯を睨みつけてる。

ライオンかなぁ…もう怖いよ。


「ダレ？男か？」

『…あ、わっくんだった』

「なぁ、わっくんってどんな人？」


あれ？以外にも興味持ってる…


『えっと…小さくてちょこまかしてて歌うのが好きで、…』

「…それだけわっくんのこと好きなん？なぁ。なんで普通の人そんなに見てれるん？なぁ、」

『従兄弟だって言ってるでしょ。小さい頃からずっといるんだから分かるに決まってんじゃん…』


「あ、そっか」


天然なのかバカなのか、興味のない男は何も覚えてたくないのかな。



わっくん明日学校無くなったってさ

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