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〜保健室〜 No Side
月曜日、7時30分。
よく晴れた朝。
保健室には2つの影と珈琲の香り。
『今日の体調はどう?』
白衣の男____モトキが机にマグカップを置く。
桃色と白のペアマグだ。
「元気です。
今日は歩いて登校してみました」(ニパッ
桃色のマグを手に取りふわっと笑う女子生徒____A。
半年ほど前から始業1時間前に登校をしている。
『そっかそっか。
最近体調崩すこと少なくなったね?』
「はい、身体に気を遣うようになりました」
『いい兆しだね。運動も出来るようになってきたみたいだし』
この2人は主治医と患者のような関係だ。
毎朝顔を合わせ珈琲を飲みながら談笑する。
2人にとっての日課である。
「おかげさまで。
それより、カップ新しくしたんですか?」
『うん。実は昨日1つ割っちゃって…。
今日の朝に新しいの買ってきたんだ』
「そうだったんですね。
怪我しませんでした?」
『大丈夫だよ。
それより見てここ、猫ちゃん!可愛いでしょ!』
顔の横でマグに描かれた猫を指差し、くしゃりと笑う。
どうやら一目惚れして買ったそうな。
「先生、意外と可愛いもの好きですよねw」
『えぇ?意外?
俺にどんなイメージ持ってるのw』
「んー、変なお面とか集めてそう」
『なんだそれwww』
お互いにとってこの上なく幸せな時間。
これが彼女たちの何気ない日常だ。
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みちくさ(プロフ) - 更新嬉しい (2019年1月7日 14時) (レス) id: 0092df8a79 (このIDを非表示/違反報告)
誰かさん - とっても面白いです!更新頑張ってください! (2018年9月25日 20時) (レス) id: 8e8bb61906 (このIDを非表示/違反報告)
とびじゃす#(プロフ) - きなこもちさん» 存ず!モトキイケメン! (2018年9月19日 18時) (レス) id: 7955539d5f (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち - ヒャードキドキする(>_<)カッコイイ〜 ←カタカナ多! (2018年9月19日 18時) (レス) id: 717b23c46c (このIDを非表示/違反報告)
とびじゃす#(プロフ) - 流莉彩さん» うぉ、いーなー。 (2018年9月16日 17時) (レス) id: 7955539d5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:來琉 | 作成日時:2018年2月17日 21時