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『んで、その教師らしい事がコレですか？』
「そだよ。君たちの実力を知る事も教師としての役割だからね」
時刻は夕暮れ。
五条先生に連れられてやってきたのは廃屋。
棘もパンダも、真希さんも、もう呪霊は払い終わってる。あとは、僕だけ。
「んじゃ、拓哉。とっとと中にいる呪霊祓っちゃってよ。残りは拓哉だけだから」
廃屋へと足を進めようとしたら棘に服を掴まれた
多分棘は僕のことが心配なんだろうな。
『僕は大丈夫だよ、棘。直ぐに終わらせてくる。』
拓哉が廃屋に入って行ってもう30分も経つ。
拓哉にしては遅すぎだ
「棘はそんなに彼の事が心配？」
「しゃけ」
心配に決まってる確かに拓哉は強い。
体術も剣術も俺は負ける。
けど、それでもやっぱり心配だ。
だって、拓哉は
「彼は大丈夫なんじゃないかな〜。彼強いでしょ」
「しゃけ」
「それに……」
その瞬間廃屋からガシャンっと大きな音がしたかと思えば呪霊が2匹取っ組み合いながら飛び出てきた。
そのまま呪霊同士で殴り合う。
『面白い考えでしょ？呪霊が中に2匹居たからさ、僕の術式で操って殺し合いさせてるって訳。でちょっと外出てくるの遅くなった。』
ケラケラと拓哉が笑う
「ほら、イカれてた。」
五条先生の口元がニヤリと笑う
「なあなぁ棘。拓哉って呪霊の前じゃ性格変わる感じか？」
パンダにヒソヒソと話しかけられるけど、俺もこんな風な拓哉は見たことが無い。
拓哉はこんな風に呪霊を払うのか？
普段優しい拓哉からは考えられない残忍なやり方に少しだけ棘がたじろぐ。
「遊ん出るとこ悪いけどとっとと祓えよ。私早く帰りたいんだけど。」
『あっごめんごめん。今終わらせるよ。……ほら呪霊達、早く終わらせて』
その瞬間取っ組み合い殴り合っていた呪霊達が動きを止めると、お互いがお互いの頭部を思いっきり殴った。
グシャリと音を立てて頭部が弾け飛ぶ。
『終わったよ。』
いつもの拓哉に戻る。
「うっわぁ〜やり方エグいね〜拓哉。でも、かなりいい趣味だ」
『お待たせ棘。帰ろ？』
拓哉に差し出された手を握り返す。
冷たい。温もりを一切感じない手
拓哉は元々体温が低い。
ずっと拓哉と生きてきた。
けど、こんな残忍な一面は初めて見た。
この日初めて拓哉を少し怖いと思ってしまった。
やめよう。
こんなことを思うのは。
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０巻の棘先輩の容姿から、一人称を俺にしてます。
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ゆゆ(プロフ) - marshmallowさん» コメありがとうございます!!好きって言って貰えて嬉しいです！！頑張って書きますので今後もよろしくお願いします(><) (2020年12月28日 19時) (
レス) id: c667f26187 (このIDを非表示/違反報告)
marshmallow - めっちゃ好きです!!こんな作品を待ってました！ありがとうございます!!!めちゃくちゃ続きが気になります！更新頑張ってください!! (2020年12月28日 16時) (レス) id: e03baad889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ | 作成日時：2020年12月27日 23時
