今日も今日とて君しか勝たん！【アイドルパロ】

#29 "友達" ページ31

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2人とは___


当時同じクラスだったけどまだまだ全然仲良くなくて、体育の時や選択授業が被った時だけ少し話す程度の仲だった。


良い人達だったから、私がいじめられてるのももちろん知っていて、何度か助ける為に声をかけてくれたけど私が巻き込みたくなくて極力避けていたのだ。

当時を振り返れば、人の厚意を無下にする、最低な人間だったと思う。




なのに____

わざわざこんな所まで、助けに来てくれた。
無視せずに止めてくれた。





｢___今まで、散々バカにしてきたくせに。都合よく利用するとか、最低すぎるでしょ｣

｢自分たちのやってる事、恥ずかしくないの？｣




2人にコテンパンに言われたいじめっ子達は
｢は？急になんなの？｣｢出しゃばってんなよ！｣と喚き散らしていたけど、

ちょうど目の前に転がっていた掃除用のモップを、
普段少々静かな飛鳥がヒザでバキッっとすごい音をさせて折って、



｢…こうなりたくなければ、去った方がいいかもね｣



と笑顔で言うと｢ヒッ｣と悲鳴のようなそうじゃないような声を上げて、真っ青な顔で足早に逃げていった。


え、いや漫画かな？？
全ての流れが少女漫画かな？？

モップヒザで折るとか厨二病設定の小説でしか見たことないんだが？
え、現実に出来る人いるんだ…





｢大丈夫！？西原さん！｣

｢怪我しなかった？！｣

｢う、うん…｣





自分たちの危険をものともせず___
助けに来てくれた優しい人たち。



あの日から虐められることはなくなって、(というか2人が守ってくれたのでいじめっ子が近づけなくなって)
私は2人と"友達"になった。






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【お友達紹介】
読まなくても特に支障ありませんが良ければ(*^^*)



綾乃

・学年1のトンデモ美人、高嶺の花扱いされてる
・気が強く、何事もはっきり言うタイプ
・アイドルには特別興味はない
・経験豊富に見えるが恋愛はめちゃくちゃ初心者



飛鳥

・仲良い子以外にはコミュ症発動するタイプの陰キャ
・2次元オタク。3次元は特別興味なし。
・｢女版のイデアくんだなぁ…｣と夢主には密かに思われてる
・陰キャだという理由でいじめられるのが嫌で、やり返す為に筋トレしてたら自分でもちょっと引くくらい怪力になった、らしい

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