今日も今日とて君しか勝たん！【アイドルパロ】

#27 嫌な思い出 ページ29

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それから、約1年をかけてメディアに注目されることが増えたあの子達は売れない3流アイドルから、人気アイドル、国民的アイドルまでの階段を一気に駆け上がった。

もちろん、目標であった東京ドームでのオールスターライブも果たされた。
当然申し込んだし参加した。
涙でグチョグチョすぎて後半ほぼ覚えてないけど。


うーん、でも今思い出してもあの一年は私にとっても怒涛の1年だったな…




少しだけ、当時の私について話させて頂くと、
まず、突然の告白だが私は高校に上がってから半年程の間、軽いいじめにあっていた。

理由はよくある話。

クラスでリーダー格だった女の子(美人)が、入学してからずっと憧れていたらしいサッカー部のイケメン(笑)な先輩に、私がよく分からんが告白されたから。

何でも、私の顔が好きだったらしい。
後から聞いたらその人の歴代の彼女も第三者から見ても微妙な顔立ちだとか。

おい誰の顔が微妙だって？？？喧嘩なら買うぞ？？？



しかも私がドルヲタだとバレてからさらに下に見られて(彼らはオタクに優しくないギャルだった)いじめは加速し、クラスでカースト上位の子からは軒並み無視されてたし、物を隠されたり机に落書きされたりなんてしょっちゅうだった。

NRCプロのこともどこかから仕入れてきたんだろう。
散々バカにされた。


｢いやまじ誰だよって感じ〜｣
｢人気ないブスしかいないんだろどーせ｣



……正直1発殴りたかった。

侮辱すんなって。
私のことをバカにするのは全然いい。黙ってればいいんだから。
でも努力を重ねてるあの人たちを侮辱してんじゃねぇって。


その思いで1度キッと睨んだら腕をカッターで刺された。いまだに跡が残ってる。
さっさと消えてくんないかなー思い出したくないのよ…



その後も陰湿ないじめは続いたけれど____

彼らの人気に火がつき始めた瞬間、
カースト上位のギャル女子(笑)の態度は180°、さらにサイッテーな方へと変わった。



｢え、Aファンだったよね？ライブ行ってみたいの〜連れてってよ〜｣
｢グッズとかいっぱい持ってるんでしょどーせ！ちょっと譲ってよ！レアなヤツ！私フロイドくんが好きでー｣
｢繋がってんじゃないの中の人とかと！紹介してよ｣



………え、いやいやいやいや？？？

なんなんだこいつら。え、人間のクズ？ゴミ？
急に揃いも揃って。甘い声出してきやがって。


しかもここ、トイレなんですが。
私あんたらの圧で床に座り込みそうな勢いなんですが。

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