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「てかテクノのくん暇なら一緒くる？」
「んー、暇では無いですけど行きます」
「お、いいねえ！」
暇では無いんかい。
なら帰れ。
「A、帰れじゃないの。テクノくんと友達になったんでしょ？」
『ねえ思ってること全部当てるのやめてよ。笑』
「しょうがないよ。何年Aといると思ってんの」
本当に真理ちゃんには嘘が付けない。
そこへ、深澤先輩も到着。
「よう田中！」
「深澤だよ！」
「深澤先輩お疲れ様です」
「お！目黒じゃーん！なにい！Aちゃんの彼氏だったの！」
『え、違います！！』
「あはは！違うの！ごめんごめん！笑」
深澤先輩は時々爆弾落とすから怖い。
「ねえAちゃん、そんなに全否定しないで」
『だって違うじゃん』
「そうだけどさ」
「…あ、そういう感じね？よし真理、いこーぜ！」
いつもより高めのテンションで真理ちゃんの肩に手を回した深澤先輩。
まじでこの4人はだるい…。
「Aだるいじゃないの！ほら、行くよ！」
『んもー…！』
るんるんな真理ちゃんと深澤先輩の後ろを、私と目黒でついて行く。
歩きながらチラッと横を見ると、視線が合った。
なに、と口パクで言ってみる。
そしたら目黒は微笑んだ。
相変わらず意味がわからない。
嫌いじゃないけど。
…………
「うま！どう辰哉！」
「美味い。まじ真理について行けばいいもの食える」
「んふふ、でしょ？」
もー、やっぱり。
このカップル、他を寄せつけない空気感があるから、必然的に目黒とセットになる。
「Aちゃん、嫌な顔しすぎだから。笑」
『してないよ』
「そっかあ？」
『ねえだるい』
「ははは！笑」
『今笑うとこじゃない』
「だってさあ」
『何よ』
「…やっぱなんでもない」
『ねえ…！』
ニコニコして見ている2人を他所に、会う度にしている気がする小競り合い。
「ほんとお似合いだわ」
「な、早く付き合わねーかな！笑」
「ねー。笑
ん、辰哉のも頂戴」
「いいよ」
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作者名：MooN | 作成日時：2022年1月31日 20時
