転生したらまた鬼滅の刃だった件

十八 ページ19

「聞いてくれ冨岡。この後に片付けがある」

「気にするんじゃない、今はこの状況を楽しむぞ」

「......よし、私は帰宅部に一匹！！！」

「剣道部」

「いつまで言い争っているんだ......？」


呆れ気味の錆兎を置いて、帰宅部にどんどん賭けていく。
きちんと罰ゲームもあって、先生側としても楽しむのがこのリレー(部活)だ。

勿論、色別のリレーも楽しいが、帰宅部が勝つときの爽快感は半端ない。

ちなみに賭けたのは鮭大根。

私も鮭大根が好きで、義勇に進められて食べたらし美味しくてハマった。美味しいよあれ。


「もう始まるわ、じゃあの」

「ああ。紅組も頑張れよ」

「青組に勝てる気がしないけど？？？最下位になってよ、冨岡さんよぉ」

「紅組がなったらどうだ？」

「おい...なんの取引なんだ、これは」


青組にはスパルタ二人がいるため、生徒が“勝たないといけない”という使命があるのだ。負けたらどうなるのか...それは私には分かりかねる。

紅組はまぁまぁで、気楽に頑張るがモットーだ。気楽の方が意外と力をだせたりするし。

応援頑張るか、と意気込みながらも開会式を聞いたのであった。

開会式が一番つまらない気がする......

この後の片付けのことに絶望しながらも、どきどきと高鳴る胸を抑えていた。

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