三十四 ページ37
「(っくそ、あいつの近くに行けない!!)」
呼吸を使って、行ったとしてもすぐに後ろに避けられて、攻撃を食らわすことが出来なかった。
ただ、体力が消えていくだけ。
今までの鬼とは、段違いに強かった。
鍛錬は精一杯やって、呼吸も出来ている筈なのに、届かない。
今、鬼と戦ってなければ、泣いていたかもしれない。
死にそう......
__ん?この鬼、避けるとき後ろにしかいかない?
何度やっても、後ろにしか行かずに、横に避けることはせずに、私との間が開いていくだけだった。
後ろにしか“行けない”のか?
「よっと!」
目の前で呼吸を使い、すぐに後ろに回りこむと、余裕でそいつの頸は斬れた。
嘘だろと思いながら、ボロボロと散っていく姿をみていた。
「カァ、カァ!藤ノ家!」
あの凄いおばさんがいるところに行かないといけないらしい。いや、休む場所なんだが。
体力が全く無い状態で歩くのはとても大変だった。
・・・
「夜食です」
「うぇっ...はい、ありがとうございます」
腹減った、と呟いたその刹那、おばあさんはすぐに美味しそうな夜食を持って私のもとに来た。
びっくりして「うぇっ」って言っちゃったよ。
美味しそうな、きらきらと光る白米、白米に合いそうな鮭。
くっそ美味かった。
「ご馳走さ__」
「どういたしまして」
「!!??お、美味しかったです......」
とても怖い。
まぁ、それは良いとして、鱗滝さんたちに手紙を書いた。
早いかもしれないが、あの鬼を倒せたのがとても嬉しかったし、少しでも癒やされるような文を見たかった。
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るる - 錆兎がいいです!!! (5月26日 22時) (レス) id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
たぴ岡(プロフ) - 主さんの書き方がとても面白くて見てて楽しいです! (2020年1月4日 19時) (レス) id: dc2340447c (このIDを非表示/違反報告)
ログインしたい - 鷺宮雪沙さん» あっ、返信遅くなりました済みません...それただ出てきたものを適当に打っちゃったんですかね...?直しておきます、細かいところまで見てくれてありがとうこざいますぅぅ! (2019年9月9日 7時) (レス) id: 8fe8447a5f (このIDを非表示/違反報告)
鷺宮雪沙(プロフ) - 毎度楽しく萌えさせて頂いています。実は一つだけ疑問がありまして、36話の大人の色気のところの話で、夢主が「フェロモン」を「フォルモン」と言ったのはわざとでしょうか?わざとではないならフォルモンってホルモンみたいで面白いなって思っただけなのですが:-) (2019年8月31日 21時) (レス) id: 7959eb2ba0 (このIDを非表示/違反報告)
ログインしたい - 皆さんありがとうございます!ここから続編で募集しますので、私のコメントより後になると、増えませんのでご了承下さい! (2019年8月16日 14時) (レス) id: 8fe8447a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:明晰夢を毎回みたい! | 作成日時:2019年8月11日 9時