気づいたら柱になってた 陸！【鬼滅の刃】

第弐佰参拾壱話 ページ33

・＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





Aside






……と、まぁ私がここにいるのはほぼあの派手派手野郎のせいなんですが。






私が今[朝雲]という名で潜入しているのは、玉菊という吉原にある立派な店だ。






なんでも私が来る前はこの店の花魁がしょっちゅう失踪していたらしく、今は落ち着いているもののその代わりにパタリとお客が来なくなったらしい。






そして潜入してからバレないように宇髄さんのお嫁さんである、須磨さん まきをさん 雛鶴さんの三人と琥珀を使ってやり取りをしている。






まだ三人のいるお店でも変化は無し、それにあの三人にも危害は及んでいない。






今日の潜入して分かった事等をまとめた文を琥珀の足に括り付け、宇髄さんの元へと飛ばしてもらう。






これが私がしている潜入捜査の内容だ。







『美詠(みよ)ちゃん、こちらへおいで』






やるべき事を終えた時、丁度部屋の前を通りかかった美詠ちゃんをそう言って呼び止める。






美詠「…朝雲花魁！！どうされましたか？｣






この礼儀正しくて素直な子は玉菊で数少ない禿(かむろ)の一人だ。






『頑張り屋さんの美詠ちゃんに、金平糖あげる！』






美詠「えっ…いいですか？！ありがとうございます！｣






『ふふふ、いつも身の回りの事してくれてありがとうね。』






この金平糖、実は宇髄さんに貰ったもので……






報告書の下に金平糖という言葉を(十個程)書いただけなのに次の日、琥珀の足に報告書の紙と共に括り付けられていたのだ。






この事がきっかけで宇髄さんの事、少し好きになりました←←←

第弐佰参拾弐話→←第弐佰参拾話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す