第佰漆拾壱話 ページ44
・_________
炭治郎「あ!じゃあ庭にある彼岸花もAが植えたものなんだな!この部屋に入ってきた時1番に視界に入ってきて、藤の花の紫と赤い色が相まって幻想的だと思ってたんだ!」
そう言って炭治郎君が指さしたのは私の自室から見える庭園の様子で、最近はしのぶもここに通うようになったからなのか蝶が住み着き始めていた。
『ふふ、ありがとう…でもね、あの彼岸花は自然に咲いたものなんだ。』
炭治郎「え?!そうだったのか?!」
『不思議だよねぇ〜、植えようと思ったら庭に咲いてるんだもん。』
あの時はびっくりしたよ、と笑うと炭治郎君は「よかった」と嬉しそうに笑った。
何が?という意味を込めて首を傾げる。
炭治郎「…いや、綺麗だなと思ってな」
『……ほわ…』
…今すっごく伊之助の気持ちが分かった気がする。
炭治郎君が綺麗に笑うもんだから、ほわほわとなってしまった。
****
炭治郎side
その後はずっとAと、最近善逸と伊之助が静かだとかその様子を見て伊織がイライラしてるとか…美味しい甘味処を見つけたとか他愛もない会話を沢山した。
何より俺が皆の事を話している時のAは楽しそうで、安心した。今日俺がここに来たのは正解だったみたいだ。
その後 春舞さんに患者の診断の手伝いをして欲しいと頼まれ、今はAの自室に戻っている途中だ。
ガララ…
炭治郎「ごめんな、春舞さんの手伝いに時間がかかって…って寝てる…」
俺が春舞さんの手伝いに抜けている間に寝てしまったらしい。Aは縁側で横になり羽織に包まれるようにして眠っていた。
俺はAの横に腰を下ろし、Aを起こさないようにそっと手に触れる。
Aの手は俺よりも小さくて細くて…でも鬼殺隊を支える柱で…この腕で日輪刀を持ち悪鬼を滅殺していると考えると…
炭治郎「Aは沢山の物を背負っているんだ」
眉間に皺を寄せて眠るAがとても愛おしく感じて、そのまま流されるように髪を優しく接吻を一つ落とした。
炭治郎「…ん……っ!!おれ、今…何を…!」
完ッ全に無意識だった!!!
恥ずかしくなって、置き手紙をひとつ残し春舞さんに挨拶をしてAの屋敷を飛び出した。
炭治郎「(俺は長男なのに…我慢は慣れてる筈なのに!!)」
****
思春期炭治郎君です
610人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凪(プロフ) - ヤルネコさん» 誤字でした.......教えて頂きありがとうございます!! (2020年4月12日 16時) (レス) id: 409305a4c2 (このIDを非表示/違反報告)
ヤルネコ - 第佰陸拾参話で、『!!名前・・・』は、どういう意味ですか? (2020年4月12日 15時) (レス) id: ad493a3440 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - 若葉さん» オチですか.........決めてないですね。でもいつかアンケートを取ろうかなと考えています^_^ (2020年3月13日 18時) (レス) id: 409305a4c2 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - おっ!!いいですね〜オチはどうするか決めているんですか? (2020年3月12日 22時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - にゃんこさん» ありがとうございます^^煉獄さん推し!!!かっこいいですよね! (2020年2月6日 10時) (レス) id: 409305a4c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凪 | 作成日時:2020年1月19日 10時