気づいたら柱になってた 肆！【鬼滅の刃】

第佰陸拾漆話 ページ40

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春舞「こちらへ」





そして春舞さんの案内で屋敷の中へ入ると、そこには沢山の藤の花と太陽の日差しに反射して透き通った水の水面がキラキラと光る池。





炭治郎「凄く、綺麗ですね」





春舞「この屋敷にある物は全てA様が、怪我をした一般隊士の方が少しでも気休めになればと集められたものばかりなんです。藤の花の香りは安らぎの効果があるんですよ。｣





確かにこの屋敷に入ってから異様に心が落ち着くのは、そのせいか……





炭治郎「春舞さん、この屋敷って怪我をした隊士を引き取っ…」





ギィ…





ふわりと血の匂いと共にそんな音を立てて開いた屋敷の戸。





男隊士「…すみません、ここが天柱様の御屋敷で、合ってま…すか…？｣





そこには足を負傷したと見られる男の隊士を支えながらやって来た怪我だらけの男の隊士の姿が。





春舞「合っていますよ、…よくここまで頑張りましたねもう大丈夫ですよ」





そう言って男性に肩を貸す春舞さん。





炭治郎「春舞さん、俺も手伝います」





咄嗟に俺も肩を貸そうとしたが、春舞さんによってそれは拒まれた。





春舞「竈門様は伊織様に言われれ、A様のお見舞いに来てくれたのでしょう？｣





炭治郎「そうですけど、怪我をしている人を放っておけません！！！」





春舞「それはA様も同じです。…A様はああ見えて寂しがり屋なんですよ。｣





炭治郎「！！」





それは痛い程知ってる…痛い程伝わってくる。





春舞「A様の自室は真っ直ぐ行って右に曲がればありますので」





春舞さんは俺に一礼して、負傷者を連れて行った。

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