４３話(gr side) ページ44
gr side
この日、Aのことを見ていた
まだ会って間もないのに
まるでずっと前からこの城にいたかのように
楽しそうで
だから
『…貴方達は優しいです…優しすぎます…まだ会って間もないのに、私自身、信頼しきっているのです…』
と彼女が言った時
そう思っていてくれた事が
とても嬉しかった
gr「その言葉、そっくりそのままお返しする。…どうしても働きたいならいいぞ。やりたい事をやることもまた、自由だからな」
そう告げた後の彼女の笑顔は
今迄見てきた人間の笑顔の中で
１番輝いて見えた
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
その後、トン氏が連れてきたメイド長と
意気投合したAに俺は安心した
トントンも安心したようだ
ﾒｲﾄﾞ長「メイドの仕事としては、主にこの城の掃除と食事の準備です。A様は流石に１日仕事をしてもらうわけにはいきませんので…」
tn「半日で我慢してなぁ？午後からは好きにして欲しいんや」
『妥協点ですね…分かりました。宜しくお願い致します…！』
ﾒｲﾄﾞ長「私共に敬語など入りません！」
『…慣れるまでは敬語にさせて下さい』
斯くして
彼女はこの城のメイドとした働く事になった
彼女はとても嬉しそうにしていた
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
A side
メイド長さんはラルさんという方で
此処には６年程前から働いているのだそう
とてもキビキビとしていて綺麗な方
この城のメイドさんは４人しかいない
それだけでも仕事が回るのは
メイドさん達が優秀なのと
幹部の皆さんが出来る時は
自分でやっているからだそうだ
私の城では有り得なかった事に
この城の皆さんの優しさが感じられた
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
他のメイドさん達に挨拶を済ませ
部屋に戻ると…
『こ、これは…？』
zm「お！Aやっと来たんか！待っとったで！多めに買ってきたんや！食べよか！」
部屋には
ゾムさんとロボロさんとエーミールさんが
ピザを食べる姿
rbr「な、なぁゾム…これAさんにも食べさせるんか…？」
em「うっ…あの、ゾムさん…流石にこの量は…あと２時間ちょっとで晩御h…zm「お！まだ行けるんかエミさん！男やなぁ〜もう１枚！」………」
顔面蒼白のエーミールさんに
ピザを食べさせるゾムさん
ロボロさんはまだ食べていた
ピザは追加で買ってきたらしい
いい匂いが部屋に広がっていた
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作者名：斬 | 作成日時：2019年4月26日 19時
