３５話(ht side) ページ36
ht side
ht「ふぅ…暑い…」
自分の口から自然と出る言葉
まだ春だけれど
どうやら今年は随分と暑い春
日差しが容赦なく照りつける
まぁこの日差しのお陰で
花たちが花を咲かせてくれるから
感謝しかないんだけど
綺麗に咲いた牡丹の木を手入れしていると
聞き慣れた声と
それとは違う声が聞こえてきた
牡丹の木から顔を覗かせる
ht「…グルちゃん達珍しいね、ここに来るの…あぁ姫さんの案内か」
グルちゃん達と例の姫さんがいた
パーティーの時と今朝に見た時
特に気にはしていなかったけれど本当に綺麗で
何よりも花を見る目はとても優しくて
きっと心も純粋で優しいんだろう
そんな事を思った
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
その後、動物達の所へ行った
僕も正直、怪しんでいた所があるから
道中での話し方や表情
仕草などを観察していた
まぁそれだけで判別できれば簡単だけど
ウサギ達と触れ合っている所を見て
やっぱり大丈夫かな…とか思ったりもした
でも案外、簡単に僕の中での判別がついた
絶対、僕以外には触らせない外道丸が
Aさんに擦り寄っている
その事実だけで十分
この人は信用に値すると思った
彼女に言った通り
動物達は皆素直だから
…グルちゃん達に触らせないのは
良くわからないけど
僕はグルちゃん達に感謝しているし
何より大事な仲間だ
「守るべき存在」だ
そして今日
初めて彼女と話したけれど
きちんと僕の中で
「守るべき存在」になった気がした
動物好きには悪い人はいないから
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ひとらんさん…
一人称あってるかな…
この「守るべき存在」というのが
グルッペン達へ向けるものと
違うものになるのは
きっと近いうち…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 145人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：斬 | 作成日時：2019年4月26日 19時
