62話 ページ13
日が沈んだ頃
食器を洗っている最中にお茶碗が割れた
無惨様の、お茶碗が割れた
割れた欠片を拾えば血が出てしまった
『虫の知らせかしら…』
自然と言葉が零れ出た
なんだかとても不吉な予感がしてならないのです
『行きましょう。
………行かなくては、ならない気がします』
体を壊さぬように羽織物を手に取って
出掛ける準備をする
大丈夫、大丈夫…
えぇ、大丈夫よ
『行ってきます』
ガチャリと鍵を閉めた
.
.
.
どこに行けばいいのか分からない
けど、なんとなくですが攫われたあの場所に
行けばいいのではないかと思いました
新しく雇った使用人に急遽頼み
山奥の麓まで下ろしてもらう
「本当にここでよろしいのですか?」
『大丈夫よ。もし日付が変わっても
戻ってこなかったら帰ってちょうだい』
「かしこまりました。どうかご無事で」
『ありがとう』
深呼吸して山奥を見る
今宵は満月のお陰で足元を見ることができる
それでも奥の方は木で月光を遮られてしまうため
確かこっちの方向だった気がする
自分の感覚を信じて1歩、右足を踏み出した
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こよみ(プロフ) - のらさん» お気遣い、そしてコメントをくださりありがとうございます。そう思っていただけて私もとても嬉しいです!これからも のらさんにご満足していただけるように頑張っていきます!!!番外編の方もよろしくお願いします!ありがとうございます!! (2019年12月8日 20時) (レス) id: 1c06e5faff (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - とても面白くて一気に読んじゃいました。最後にはもう涙が止まらなくて…凄く感動しました!!完結おめでとうございます!そして番外編を楽しみに待っております!!とてもいい作品に出会えて幸せです!ありがとうございました!!更新無理のない範囲で頑張ってください (2019年12月8日 0時) (レス) id: e0e3857385 (このIDを非表示/違反報告)
こよみ(プロフ) - 零さん» ありがとうございますっ!書いたかいがあります笑 おかげさまでテストも無事終了しましたので今夜から!予定通り番外編が始まりますので!ぜひとも読んでください!!今後ともよろしくお願いします! (2019年12月6日 20時) (レス) id: 1c06e5faff (このIDを非表示/違反報告)
こよみ(プロフ) - 黒ウミウシさん» 読んでくださりありがとうございます!私も黒ウミウシさんに読んでいただけて、コメントをしてくださってとても嬉しく思います。今夜から番外編がスタートしますので、もしお時間があればこちらもどうぞ!! (2019年12月6日 20時) (レス) id: 1c06e5faff (このIDを非表示/違反報告)
零 - 完結お疲れ様ですっ!めっちゃ感動しましたっ!もう涙が止まりません。。番外編楽しみにしてます!!テスト頑張ってください! (2019年11月30日 17時) (レス) id: a1abe7efb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こよみ | 作成日時:2019年11月16日 22時