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暫く泳いでいると、アトランティカ記念博物館であろう建物と、見慣れた複数の後ろ姿、そして長い胴体をした影が2つ見え始めてきた。
言わずもがな、「例の写真」を奪いに来たユウ達とそれを邪魔するリーチ兄弟だ。
彼ら…特にリーチ兄弟にバレないよう、岩陰に潜みながら様子を探る。
…わかっちゃいたけど、劣勢すぎやしないか?
エース達は得意の魔法を奪われてポンコツだし、ジャックがいたとしてもタレ目のユニーク魔法が厄介。
…これでよく計画もなしにいったな、アイツら。
ホトホト呆れつつも、マジカルペンを準備しタイミングを計る。
…狙い目は、ウツボツインズが誰かに攻撃を仕掛けた瞬間。
そう思った矢先につり目がマジカルペンを振ろうとしているのが見える。
…よし、今!
つり目が振ったと同時に私もマジカルペンを振り、狙った先にいるユウ達の目の前に防衛魔法を施した。
No side
ジェイドがデュース目掛けて攻撃魔法を放った瞬間の事だ。
ユウ達の目の前に、広範囲で強度の防衛魔法が現れたのは。
「「「!?」」」
その場にいた全員が、突然発動された防衛魔法に目を剥く。
「え!?なんで!?」
「おい、誰か今防衛魔法を発動させたか!?」
「オレ何もしてねえよ!」
「僕もだ!!」
「オレ様でもねえんだゾ!!」
リーチ兄弟は一瞬、ユウ達のうちの誰かが発動させたものだと考えたが、すぐにその考えを否定した。
あのような広範囲で強度が優れた防衛魔法を、彼らができる筈ない。
じゃあ、誰がこの防衛魔法を。
『アンタらって動揺とかするんだ。
ちょーレアなもん見せてくれてありがとさん!!!』
ジェイドの背後から聞こえる、いるはずのない“彼女”の声。
それと同時に、ジェイドは自身の横腹に彼女─ノヴァの蹴りをもろに食らった。
「ッグ!?」
「ウッソマジで!?」
「「「A!!!」」」
彼女の登場は、この場にいる全員が想定外だった。
ユウ達にとってはピンチを救った存在として
リーチ兄弟にとっては一番の邪魔な存在として。
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カリナ - 3_48でクスクス笑うタレ目とかかれてありますがつり目では無いでしょうか? (2021年8月30日 17時) (レス) id: 5c46ccd9a8 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - カナさん» ハッ!本当ですね、ダメです女バレしちゃう……!!カナ様、ご指摘ありがとうございます。訂正しました! (2020年12月26日 12時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - 3―10でおもいっきり私って言ってるけどいいんですか? (2020年12月26日 12時) (レス) id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - この作品をお待ちしている皆さん、ありがとうございます!そしてパスワードの状態が長くなり。申し訳ありません(汗)今書き途中でパスワードをさせて頂いています。もう少しで更新致しますので、ご理解とご協力よろしくお願い致します。 (2020年12月5日 9時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
ただの腐女子(プロフ) - 続きが読みたいです。 (2020年12月5日 6時) (レス) id: fe7c6e1aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KK | 作成日時:2020年11月30日 12時