手遅れだと言わずに…………モブでいさせて下さい!!!! 【ツイステ】

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席に座った私を見届けてから、つり目は続きを話す。





「勿論、タダで…というわけにはいきませんが。」


「チッ、それが本題か。

ユウにもアイツと契約させようってんだな。」


「そんなに牙を剥き出さないで。

陸の生き物は獰猛ですねぇ。」








どの口が言ってんだよ。

お前らもお前らで物騒なくせに。








「オレ達は親切で教えてあげてるだけだよ。

ねぇ、ジェイド。」


「ええフロイド。

僕達、悩みを抱える可哀想な人を、放っておけないタチでして。」


「ふふふ…」


「クスクス…」








私はブチ切れそうなのを、拳を強く握りしめて何とか耐える。

爪が食い込み、そこから血が流れてるのも気にせず。







「もし、この話に興味がおありなら、夜9時過ぎに「モストロ・ラウンジ」へおいで下さい。

美味しいお茶を用意してお待ちしています。」


「待ってるねぇ、小エビちゃん。」






ウツボツインズはこっちの言い分も聞かず






「ｺｿｯ そんなに握りしめては傷が残ってしまいますよ？」


『！』







つり目はそう私に言い、タレ目はそれを待ち、それから私達の前から去って行った。


…アイツ、どうやって気付いた？

とりあえず、治癒魔法っと…








「えーっと、つまり…」


「もし、ユウがアズールと契約して勝負に勝ったら…」


「結果によっては、オレ達自由になれるってこと！？」






都合よく解釈した3馬鹿は、必死な顔でユウに頼み込んだ。

…こういう時だけ…あぁもう。






「調子のいい奴らだな。」


『…ホントにね。』


「イソギンチャクが頭についてないヤツに、この苦しみがわからねぇんだゾ！」


『ユニーク魔法の情報を簡単に言った奴に、私のこの怒りも分かるわけないな。』


「ス、スミマセンデシタ。」








…今日は久々にイライラするな。

多分今世最大じゃないか？

それに気付いていない周りは、気にせず話を続けてくれる。







「そもそもテストで楽しようとしたのが悪いんだろうが。」


「それについては充分反省したってば〜。」


「ああ。もう二度としない。

例え赤点になったとしても、結果を受け入れる…っ！」


「そこはもう、赤点取らないよう努力するって言えよ。

で、どうするんだユウ。アイツらの口車に乗るのか？」







私は、この後のユウの答えを知っている。

だからこそ







「これはチャンスかもしれない。」


『！ユウ！』







止めてしまうのだ。

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