もう無理とか言わないで…………モブでいさせて下さい!!!! 【ツイステ】

1-58「終曲ハーツラビュル！」 ページ10

ハーツラビュル寮─パーティー会場






リドル先輩のオーバーブロットから数日、エースがリベンジを要求した「なんでもない日」のパーティー。

私は行くつもりなかったが、リドル先輩に謝罪も兼ねて来て欲しいと頼まれ、こうしてこのパーティー会場にいるわけだが…




他寮生がこう、ホイホイ来ていいものなのかと不安になってないといえば嘘になる。







「我らがリーダー！赤き支配者！

リドル寮長のおなーりー！」


「「「リドル寮長、バンザーイ！」」」







そんな声が聞こえると同時に、すっかり元気となったリドル先輩が姿を現す。







「うん。庭の薔薇は赤く、テーブルクロスは白。

完璧な「なんでもない日」だね。





ティーポットの中に眠りネズミ…って。

いや、いなくてもいいか。」






あ、良かった。

ネズミの入ったお茶を飲まなくていいと知り、密かにホッと息をつく。






「そんなに急に変えなくたっていいさ。

ジャムはネズミの鼻に塗らなくたって、スコーンに塗ればいい。

絶対ないとダメ、じゃなくて

あったっていい、にしていけばいいだけだろ？」


「うん、そうだね。」








あぁ、彼なりの解決策を見つけたようだ。






「A？どうしたの？」


『？何が？ユウ。』


「すっごい嬉しそうな顔をしていたから。」


『あぁ…うん。すっごくいいことがあったから、つい、ね。』


「…そうだね。」






ユウが私の視線の先を見て気付いたのか、顔をほころばせる。




一方はというと






「はーぁ。

結局庭の片付けとか、今回の準備とか

全部オレらがやらされたんだけど？」


「まあまあ。寮長の体調も何事もなく回復したわけだし。」


「お庭にフォトジェニックな飾りつけもできたし、オレ的には大満足♪」


『ていうか、そもそも自分の寮の事だろ？』


「ホントにね。」

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