2-20 ページ38
・
聞き覚えのありすぎる声とそのターコイズブルーの頭に反応し、私は瞬時にケイト先輩の背後に隠れる。
ケイト先輩が動揺してるって?んなの知らないよ!
「金魚ちゃん、こんなとこで何してんの?
かくれんぼ?楽しそうだね。」
「フ、フロイド。ボクの事を変なあだ名で呼ぶのは止めろと何度言わせるんだい?」
「だって、小さくて赤いのって、金魚でしょ?」
「なんか変なヤツなんだゾ。」
グリム、んな白い目で見られるのも今の内だって。
何てことを言ってる間に絞めていいなんて聞かれてるグリム。
いや片割れ怖えよ!!
「おや、ハーツラビュル寮の皆さんお揃いで。
…それにAさんも。“先日振り”ですね。」
『見てない見てない見てない見てない見てない見てない』
「ちょ、Aちゃんさっきからバグってるけど大丈夫!?」
私は見てないし聞いてない。
もう一方の片割れの声なんて!!!!!
「もしや、マジカルシフト大会に向けての敵情視察ですか?」
「えーと、これには色々とワケが…」
「スパイ行為を見逃すわけにはいきませんねぇ。
何故僕たちを監視していたのか、理由を詳しくお聞かせ願えますか?」
…すっごく丁寧に聞いてらっしゃるけど、目が笑ってねえんだよ!
それは周りも感じ取ったらしく、もはや逃げ腰。
ねえ、私が一番逃げたいよ。転移魔法で皆を置き去りにしてまで。
「とにかく、お邪魔しました〜っ!」
私達は彼らから逃げるため、くるりと踵を返して走り出した。
「鬼ごっこ?いいねぇ〜。
待ってよキンメダイちゃ〜ん!」
おいコラそこのタレ目ウツボ!
なんで標的をリドル先輩から私に変更してんだ!!!
444人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
ぶりっこ演じてるだけなのにどうしてかかわってくるんだ?? [ツイステ]
ぶりっこ演じてるだけなのにどうしてかかわってくるんだ?? [ツイステ]
もっと見る
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛 - 2章10話の最初にグリムが言った「魔法の使いすぎで〜」がリドルが言ったことになってます。初投稿で指摘して申し訳ありません!! (2022年7月24日 7時) (レス) @page28 id: 36990451b2 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - ふうかさん» あっ!本当ですね!ご指摘ありがとうございます!訂正しました! (2021年1月4日 6時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
ふうか - 2ページ目の「魔法が使えないユウと炎魔法の、しかも火力の少ない力しか持たないリドルに枝が襲い掛かる」のリドルではなくグリムだと思います...気に障ったらすみません... (2021年1月4日 3時) (レス) id: 1bf0e3692e (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - はまぐりさん» ありがとうございます! (2020年11月25日 12時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり(プロフ) - やっっばいですね…めっちゃ面白いです! (2020年11月25日 12時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:KK | 作成日時:2020年11月22日 9時