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グリムが早く食べたいとせかし、それを聞いたケイト先輩が早速と言ったその時だった。







「ちょっと待って!」


「えっ?」







何故リドル先輩が待ったをかけたのか分からず、ケイト先輩が間抜けな声を出す。



リドル先輩の視線の先には、塗り残しの白い薔薇が。








「その白い薔薇…」


「げっ!塗り残し!?」


「あわわわ…エースちゃん、デュースちゃん、ちゃんと塗ってって言ったじゃん〜!」


「僕たちのせいですか!?」






おお。面白いぐらいに慌て始めたな、皆。

勿論、私は知ってるから“慌てる振り”をするのだけれど。







「リ、リドル。これは…」


「どうかお目こぼしを!」








ビクビクと震える皆を、いたずらが成功した子どもの様に笑ったのはリドル先輩だ。







「…なんてね。

もう薔薇の木の1本や2本で罰したりしないさ。」


「ほ、ほんとー!?リドル君寛大!」


「皆で塗れば、早いだろうしね。」


「って塗るのは変わんねーのかよ!」


「まあまあ。それでも本当に…うん。

変わったな、リドル。」







リドル先輩の変化に、トレイ先輩は嬉しそうに微笑んでいる。

ああ、父性ならぬ兄性ってヤツなのかな?

流石、ハーツラビュルのお兄ちゃん(?)








『俺も手伝うよ。その方が早いっしょ。』


「私も手伝う!」


「もう1秒も我慢できねえんだゾ!

さっさとバラでも何でも塗ってパーティーだ!」


「それじゃ皆、準備はいい?」







そんなリドル先輩の掛け声と共に、最後の薔薇塗りが始まった。







まぁそれはリドル先輩の魔法が凄すぎて、一瞬にして終わっちゃったけどね。

1-60→←1-58「終曲ハーツラビュル!」



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- 2章10話の最初にグリムが言った「魔法の使いすぎで〜」がリドルが言ったことになってます。初投稿で指摘して申し訳ありません!! (2022年7月24日 7時) (レス) @page28 id: 36990451b2 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - ふうかさん» あっ!本当ですね!ご指摘ありがとうございます!訂正しました! (2021年1月4日 6時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
ふうか - 2ページ目の「魔法が使えないユウと炎魔法の、しかも火力の少ない力しか持たないリドルに枝が襲い掛かる」のリドルではなくグリムだと思います...気に障ったらすみません... (2021年1月4日 3時) (レス) id: 1bf0e3692e (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - はまぐりさん» ありがとうございます! (2020年11月25日 12時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり(プロフ) - やっっばいですね…めっちゃ面白いです! (2020年11月25日 12時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KK | 作成日時:2020年11月22日 9時

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