12 ページ12
・
ある1人の気配が、この部屋に現れた
それに気付いたのは私だけではないと、ローの断末魔が消えた事で確信する
「今取り込み中だが…今じゃなきゃイカンかね
スモーカー中将…!!」
お馴染みであろう十手を片手に、そして葉巻2つを口に加えてこの部屋へと訪れたスモーカーが真っ直ぐとヴェルゴを睨んだ
「どの道、君の口封じもするつもりだが」
「早い方がいいね…
視界に入るゴミクズを眺めてんのもやなもんだ…
束の間の静寂の間、スモーカーは部屋の辺りをグルリと見つめて訝し気に眉を顰めて何だこの物騒な部屋は、とヴェルゴに質問する
当然と言えば当然だが、SADの存在を知られるわけにいかないため、ヴェルゴは知らなくていいことだとスモーカーに告げた
「ヴェルゴ、お前の真実は部下達には知られたくねェな…
あいつら、お前をまるで親のように慕ってやがる
こんな裏切りはねェ…」
「もう手遅れだろう
ついさっきあいつらには会って来た」
淡々とした受け答えだが、それはつまり部下にも手をあげたという事
簡単に自分の部下に手をあげるなんて、と顔を歪めるが、それ以上に怒りを持ったスモーカーが十手をヴェルゴに振りかぶった
しかし、それは武装色硬化された竹棒により受け止められたが
「熱くなるじゃないかスモーカー君…!
まさかあの海軍のはみ出し者達を心配しちゃあいまい…
基地長の私が何をしようと勝手だろう」
「!!!」
ヴェルゴの口に当てられ、まるで中に何か入ってるかのように膨らんでいく竹棒
次の瞬間ヴェルゴが吹矢の様に吹くと、尋常じゃないスピードで放たれたそれは轟音と共に部屋の壁を吹き飛ばした
異変に気付いたスモーカーが能力を使って躱していなければ、ただじゃ済まなかったはずだ
不意打ちを狙ったのか、ヴェルゴの背後にスモーカーが回って攻撃するも、それは簡単に避けられてしまい、カウンターで蹴りが迫り
それをスモーカーも躱し、一瞬の隙を突いてヴェルゴの顔面に武装色の覇気で纏った拳で相手に殴りかかった
強烈な一撃はヒットし、勢いでヴェルゴが数mばかり後退る
「お前がどれだけあいつらと長く付き合っていようと
百歩譲って“基地長”だろうと!!!
基地を離れりゃ部隊の命は隊長が預かってんだ
俺の部下に手ェ出してんじゃねェよ!!!」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 299人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
プスメラウィッチ - 続き頑張って下さい😊 (9月20日 12時) (
レス) id: 875dfe50a5 (このIDを非表示/違反報告)
石ころ - 好きです！！！頑張ってください！つか身体張るなよ主人公！張りすぎだよ主人公！(ごめんなさい (2022年12月28日 9時) (レス) @page13 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
鬼 - 面白い…！その一言につきます！ドレスローザ編も楽しみにしてます！更新頑張ってください (2022年11月28日 7時) (レス) @page13 id: ae0b8a4349 (このIDを非表示/違反報告)
ペコニル - 凄いワクワクしながら読んでいます！戦闘シーンや日常の会話のシーンが詳しく書かれていて面白かったです^ ^今後の展開を期待して更新を待ってます〜！ (2022年1月5日 8時) (レス) @page13 id: 1cf5eedf1d (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - 道産子さん» 道産子様、続編の度にコメントを下さり本当にありがとうございます!そしてお待たせしました!!ローさんがいつむくわれるか…それは書いている私にも分かりませんww(おい)ですが最終的にはくっつくように書いていきますでの、今後の展開に期待して下さればと思います!! (2021年9月4日 12時) (レス) id: 1e9bbdba10 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：KK
| 作成日時：2021年9月2日 17時
