呪霊が20体 ページ22
「今は」
『行った方がいいんじゃね?
お偉いサマからの伝言かもよ』
最初は詮索を避けるためだと思った塚内だが、三茶の方を向くと三茶はゆっくりと頷いた
「公安の方から、“彼の話はこちらで聞く”と…
既に迎えも来ています」
「なっ」
その言葉に塚内は言葉をもらし、グラントリノは顔を顰める
『じゃあ、そういう事で』
分かっていたような態度をとっていたAは塚内たちの静止を無視して、長い足からカツカツと音を立てながら部屋を出る
外にいたのは公安の人間、ではなく補助監督
公安で話を聞くなんて嘘だということが証明される
だがこの場でそれを証明できるものはたった1人もいなかった
後ろでは塚内とグラントリノが険しい顔でこちらを見ている
フッと1つ笑い、Aは煽るように手を振った
.
警察署から発進した黒い車の中
黙っていた補助監督が口を開く
「五条さん、お父様から召集されていますが、このまま向かってもよろしいですか?」
学校帰りだったため制服のままだったが、どうせ向こうで着替えが用意されている
そのためAは『ああ、うん』とだけ腑抜けた返事を返した
大きな門に大きな敷地
歴史の感じられる威厳のある屋敷
そこが五条家の本家、つまりAの実家だった
門をくぐれば待っているのは召使いたち
次々にお帰りなさいませと言いながら深く頭を下げる
何も言わずにど真ん中を通る姿は、“五条家”そのもの
「客間でお待ちでございます
着替えはご用意しております。どうぞお召し上がりください」
Aが生まれる前から五条家に代々仕えている執事の1人が頭を下げたまま言う
だがAはいい、とだけ拒絶を示し制服のまま客間へ向かう
召使いたちの静止の声を後ろにずんずんと広い敷地内を進む
襖を勢いよく開くと、そこには予想通り
同い年くらいの女の子とその両親がAの父親の向かいに座っていた
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琥珀ちゃん - 200票目失礼します‼︎‼︎すごく面白くて自分の好みにぴったりですので、更新ゆっくり頑張ってください‼︎‼︎ (2023年3月7日 0時) (
レス) @page31 id: aa1694b802 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 更新をゆっくりとお待ちしております。 (2022年2月14日 21時) (レス) id: 34cc6e23be (このIDを非表示/違反報告)
ケイジ白亜(プロフ) - 46猫さん» 頑張ります!!応援ほんとうにありがとうございます!! (2021年12月18日 12時) (レス) id: be602eea96 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - これからも更新頑張って欲しいです!応援してます! (2021年12月16日 21時) (レス) @page30 id: 0e9ac0fa1e (このIDを非表示/違反報告)
ケイジ白亜(プロフ) - 黒猫さん» 神が私を神と認めてくれた。神気取りではっちゃけてやろ。いつも本当にありがとうございます。頑張ります!! (2021年12月5日 21時) (レス) id: be602eea96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケイジ白亜 | 作成日時：2021年10月25日 21時
