2話 ページ3
いっけなーい、遅刻遅刻☆
俺、白亜ケイ15歳!今日から雄英高校ヒーロー科1年A組になったんだぁ
気持ち悪くなってきた。やめよ
現実逃避してしまうのも仕方がない
だって考えてみて?入学初日に入学式に出席しないとかありえる?
しかも代わりに個性把握テスト?理不尽極まりないぞこの先生
友達できるか不安だった俺に優しく声をかけてくれた上鳴の優しさをムゲにする気ですか?
その後も切島や瀬呂とも仲良くなっていたのに…!
いきなり現れていきなりグランドに行けだなんて!!
マックで談笑する気満々だったんですけど!!!
しかも何。最下位は除籍とか
俺の個性でどう最下位を脱しろと!!
お、落ち着け…こういう時こそ冷静にだ
入試試験で対ロボットで終わったと思ってたがレスキューポイントで合格できたじゃないか
そうだ。これも頑張ればどうにかなるって
個性把握テストといってもソフトボール投げとか立ち幅跳びとか50メートル走とか、あんま変わんないし!
「更に向こうへ、" plus ultra "さ。全力で乗り越えて来い」
根性論でやる気を無理矢理ださせる
ここで終わるわけにはいかないんだから…!!
「さて、デモンストレーションは終わり。こっからが本番だ」
きんちょー!!あーっ……自由ってレベル超えてるよマジで
だがこの場にいる限り、やるという選択肢しかない
第1種目 50ｍ走
各々の個性を使いながらヒーロー科らしいありえない記録を出す者や素の身体能力で好記録を残す者がいた
この場において不安は持ち合わせてはいけない
気持ちにひかれて本来の力を発揮できなくなるからだ
そんな事をいっていた本を思い出し、声に出さないようにしながらポジティブな言葉を繰り返した
その結果、6.74秒という記録を出すことに成功した
内心ガッツポーズをだして喜ぶ
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作者名：ケイジ白亜 | 作成日時：2021年10月15日 22時
