※ ページ24
「まじ疲れた」
「…疲れた、ね」
仕事のあとは村上さんに飲みに連れて行かれて、ホテルまで戻ってきたのは、だいぶ夜遅かった。
もう今日は、無理だよね。
「…じゃあ、おやすみなさい」
そう言って、部屋に戻ろうとしたら。
「待って」
玉森くんに腕をつかまれた。
「俺安達に聞きたいことある」
「…私も、ある」
「え、何？」
玉森くんがびっくりしたように言う。
「玉森くんからどうぞ」
「や、安達から言って」
玉森くんがちょっと怒ったような顔でじいって見てる。
どうしよう、どうしよう。
「玉森くんと園田さんは、耳たぶを触る仲なの？」
あああ、そこからじゃないよ！
それも聞きたかったけど、いきなりそこじゃない、私！
「なんで？」
「え？」
「なんでみんな俺と園田ちゃんくっつけたがんの？」
「だって…会議の前に見た……」
「確かに園田ちゃんの耳たぶは好きだけど」
好きなんだ、やっぱり。
「や、耳たぶが」
そんな自信満々に言わなくても。
「なんか実家で飼ってた犬の肉球を思い出す」
「…肉球？」
「つい見たら触っちゃう」
んん？
よくわからないけど。
付き合ったりはしてない、ってこと？
「安達こそどうなんだよ」
「…な、何が」
「部長と抱き合ってたって」
「それは…誤解だよ。
酔っ払ってつまづいたのを支えてもらった、だけで」
「そうなの？」
くるんて目が丸くなる。
「でも部長が好きなんだろ」
「玉森くんだって園田さんが」
「違うし！みんな好き勝手言うから否定すんのがめんどくさかっただけで！」
「私だって違うし！」
「俺は安達が好きなんだよ！」
「私は玉森くんが好きなの！」
ほぼ同時に叫びあって、しん、て、なる。
向い側の部屋から、おじさんが顔をのぞかせた。
「…うるさいんですけど」
「す、すいません」
ホテルの廊下だった、ここ。
「安達、こっち」
玉森くんの部屋に、ぐいって引っ張られた。
後ろで、ドアがばたん、て閉まる。
「さっきよく聞こえなかったんだけど」
玉森くんが長い指をこめかみに当てている。
「俺のこと好きって言った？」
ど、どうしよう。
つい勢いあまって。
「…言ってない」
「いや言った」
「…言ってない」
また怒ったような顔で、私を見て。
「俺は言ったけど」
次の瞬間、抱きしめられていた。
「安達が好きだって。言った」
「恋は突然に」園田side -Haru-→←「恋は突然に」安達side -ニイナ-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 604人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Haru(プロフ) - nayuさん» nayuちゃんいつもありがとー💓💞北玉メインとか美味しかったよねー💓💞またそれぞれで書いていくのでよろしくお願いします(^^) (2021年11月17日 17時) (
レス) id: aded2e7013 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» そうなの！ひろみつさんをあえて平仮名にしたのを読み取れるmoraさんさすがー！読書感想文得意すぎっ、よっ！()お預けにしてごめんよー。ほんと、すんごいベットシーン書くつもりなのにさらっと終わったしいつもマテしてもらってごめん(笑)いつか必ずすんごいのを！！← (2021年11月17日 17時) (レス) id: aded2e7013 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - りーちゃんさん» りーちゃん、いつも私達の気分を盛り上げて下さってありがとうございます💓💞またそれぞれで書いていきますが私もニイナさんのお話心待ちにして、私自身も頑張ろーって思ってます！重ね重ね、いつもありがとう😊 (2021年11月17日 16時) (レス) id: aded2e7013 (このIDを非表示/違反報告)
nayu(プロフ) - 完結おめでとうございます！お二人の作品大好きなのでこのコラボはすごく嬉しくて最高でした！やっぱり北玉最強だわー‼︎ (2021年11月15日 10時) (レス) id: 702b9a633d (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - ↓クダラナイ事書いてたら、肝心の完結おめでとうございますが文字数足りなくなりました… (2021年11月13日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Haru
x他1人 | 作成日時：2021年9月11日 15時
