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料理は好きだ。
私はなんの取り柄もないけれど
自分が作った物を食べてもらって美味しい、と笑顔になって貰うとそれだけで幸せになれるとこある。
太輔にもいつも手料理を振舞ってた。
食が細い太輔だから、今みたいなこんなジャンキーなものじゃなくて
きちんとした、野菜多めの和食を心掛けてた。
「Aはいい嫁さんになるね。」
柔らかく微笑んでそう言ってくれた太輔は
いったい、私が誰の嫁になると想定した言葉だったんだろう。
森さん･･･料理なんてしそうにないじゃん。
太輔は、彼女に何を求めて･･･、
「Aちゃん？」
あ･･･、思わず太輔の事を考えてしまってぼんやりしてた。
不思議そうに私を伺ってるミツ。
「ね！生姜焼きも、ハンバーグもさ、よくファミレスとかでも食べるの。でも、こんっな美味しいの食べた事ない！！めっちゃ家庭の味！！最高なんだけど！！」
「･･･家庭の味って。褒めてる？」
「褒めてる褒めてる！あー、幸せだった。」
「良かった。じゃあ、昨日洗濯した服も乾いてるし、出てってね？」
いくら得体の知れない子でも行く先くらいあるんだろう。
少し不服そうに唇を尖らせて戻ってきたミツは
私に深々と頭を下げた。
「マジで命の恩人！ありがとうございました！」
･･･意外と律儀じゃん。
「もう出戻ってくんなよー。」
監獄の看守にでもなったつもりで
じゃあね、とひらひらと手を振った。
「Aちゃん、」
玄関の扉の前で私を見上げるミツ。
「じゃあね、」
と微笑む顔はやっぱり可愛らしい。
パタン･･･、と閉まった扉。
一気に静まり返った私の部屋
･･･こんなに一人の人と同じ時間を過したのはいつぶりだろう？
ミツのいなくなったダイニングテーブルの椅子に腰を掛けた。
太輔と別れて料理を作ったのは初めてだった。
私、ちゃんとしなきゃな。
朝はゼリー
昼はコンビニで適当。
夜はお酒の毎日からそろそろ卒業しなきゃいけない。
よし！と立ち上がって
綺麗に平らげられたお皿達を片付ける。
久しぶりにキッチンに立つと少し気持ちがしゃん、とした。
お皿を洗いながら
ミツの世話をしたのも無駄じゃなかったなって思う。
･･･あ。
でもお金ないって言ってた。
電車賃くらい渡してあげればよかったかな。
そう思わせるくらい彼は憎めない子だった。
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みん(プロフ) - Haruさん» 移行ありがとうございます〜ミツはすでに居なくなったら寂しい人ポジには入ってきたから後は太輔をどこかへ...歌手のミツ見てみたいです(ソロ) (2021年4月8日 20時) (
レス) id: 299204cd01 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» お忙しい中覗いてくれてありがとー！あやかちゃんは意外と藤北推しだしどっちに転んでもいいかしらぁ？(笑) (2021年4月7日 21時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 久しぶりにきたら、もう1話終わっててびっくり！太輔とミツどっちをとるかのせめぎ合い楽しいな(^^) (2021年4月6日 21時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - ninaさん» 私もね、ほんと、とりあえずビール飲みながら頭撫でくりまわしたいんですよとりあえず(笑)玉ちゃんのモデル設定にまで思いを馳せて頂いてありがとうございます！玉ちゃんに至ってはまだまだ未定です考えます(笑)またメッセ見てくださいねー♪ (2021年4月6日 20時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» 歌ってほしいよねー(笑)期待に応えられるかわかりません！(笑) (2021年4月6日 20時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haru
| 作成日時：2021年2月19日 14時
