キミの襟足にキスがしたい

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毎日毎日、太輔の事で悶々として
いい加減忘れたいのになかなかそうはいかない。



昨日の日本酒美味しかったな。



同じものをコンビニで買い足して
少しだけ考えて、サラダを手に取ってレジに進む。



ちゃんとしなきゃって思ったとこだったじゃん。



私の"ちゃんと"はきちんと自炊して人並みに食べる事。



でも、やっぱりお酒に逃げてしまうから
その罪悪感からサラダを食べてチャラにしよう、なんて、短絡的なんだけど。



コンビニの袋を揺らし
一人自嘲しながらマンションに帰る。




あ･･･鍵。
ポストに入れてくれてるはずだ。



ミツの事をそこで初めて思い出して
エントランスのポストを開けた。





「･･･ないじゃんっ、」




どゆこと？入れないんだけど？！



急いでたからスペアキーを持って出る余裕なんてなかったし、
･･･最悪だ、どうしよう、









･････････まさか？









嫌な予感がしたけど、
とりあえず自分の部屋番号を呼び出してみる。







『Aちゃ〜ん、おかえり！』


「･････････、」






施錠された扉に向かう。




なんでなんでなんで？









「なんでいるの？！？！」
「おかえり！待ってたよ！！」





扉を開けての第一声は
ミツのはしゃいだ声でかき消されてしまった。





「お疲れ様ー！疲れたでしょ？？二日酔い大丈夫？急いで行ったからご飯も食べられなかったんじゃない？？心配してたんだよ？」





入って入って、と背中を押されるんだけど、
ここ、私の家なんだけど･･･？





「はいっ、じゃーん！！！」


「･･･え、」


「そこのコンビニで色々買ってきたから、食べようー？」





パスタやピザ、その他もろもろのコンビニのお惣菜がずらずらと並べられたテーブル。





「昨日飲んでた日本酒もAちゃん美味しそうに飲んでたからまた買ってきたよ！」


「あぁ、ありがとう、」




じゃなくない？！




「･･･あのさ、ミツ、帰らなかったの？」


「うん？だから、ここでずっとAちゃんといるって言ったじゃん、昨日。」


「言ったっけ？」






いや、そんな事言ってた気もするけど
まさかマジでいるとは思わないじゃん？？

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