11 ミツside ページ11
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お姉さん、いや、Aちゃんと玉は同じマンション。
Aちゃんの部屋から出て号数を見ると
ちょうど玉の部屋の真下だった。
モデルやってる玉と同じ所に住めるってことは結構金も持ってんだろう。
正直五つも上の年上なんて普通に興味ねーけど・・・
なんか、甘えたくなる人なんだよなぁ。
「ミツ!マジでもうダメだから!ミツを匿ってる事がバレたら俺めちゃめちゃ怒られるし!ちゃんと謝って戻って!」
・・・玉は小心者だし。
戻るなんて今はどーしたって無理だし
つか、謝るってなんだよ。謝んのはあっちだ。
顔は殴られて痣だらけでこんな姿で戻ってもやる事なんてどうせないんだ。
「わかったよ。じゃあね、玉。」
「良かったぁ、ちゃんと戻るんでしょ?」
はいはい。
とりあえず玉のクローゼットを開けて
サイズが出来るだけ合いそうなニットやズボンを見繕ってそこにあるビトンのバッグに詰め込む。
「・・・は?なにしてんの?」
「俺、無一文なのよ。無一文じゃ帰れねーだろ?」
「その荷造り、帰る気ないじゃん!!」
「あ、金も貸して?カード使えねーの今俺。」
「貸すけど!!貸すけどまずは連絡するとこに連絡、
「じゃね、」
一応変装用のサングラスとハットと、キャップと・・・と抜かりなく詰めたカバンをよっこらせ、と持つ。
あー、腹痛い。
死ぬほど殴られたんだぞマジで。
玄関に向かう俺に玉が万札を十数枚渡してくれる。
「さんきゅ、」
とりあえずありがたいから手を合わせて受け取って・・・
でも、これじゃホテル住まいで一週間も持たないし漫喫にでも籠るか。
ずっと馬車馬の如く働いてきたんだ。
読みたいマンガや見たい映画は山ほどあるし。
外に出て、キャップを目深に被る。
・・・Aちゃん、元気かな。
ここで拾ってもらった事を思い出してたら
その当人、Aちゃんがいた。
運命?!
実はちょっと会いたかったんだよね。
そう思って自然と笑顔になって駆け寄ろうとしたら・・・
あれ・・・?泣いてる?
「Aちゃん?」
一旦躊躇したけど駆け寄ってAちゃんの顔を覗き込む。
「・・・・・・ミツ、」
あ、俺の名前呼んでくれた。
なんだかわからないけど
Aちゃんをほっとけなくて抱きしめてた。
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みん(プロフ) - Haruさん» 移行ありがとうございます〜ミツはすでに居なくなったら寂しい人ポジには入ってきたから後は太輔をどこかへ...歌手のミツ見てみたいです(ソロ) (2021年4月8日 20時) (レス) id: 299204cd01 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» お忙しい中覗いてくれてありがとー!あやかちゃんは意外と藤北推しだしどっちに転んでもいいかしらぁ?(笑) (2021年4月7日 21時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 久しぶりにきたら、もう1話終わっててびっくり!太輔とミツどっちをとるかのせめぎ合い楽しいな(^^) (2021年4月6日 21時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - ninaさん» 私もね、ほんと、とりあえずビール飲みながら頭撫でくりまわしたいんですよとりあえず(笑)玉ちゃんのモデル設定にまで思いを馳せて頂いてありがとうございます!玉ちゃんに至ってはまだまだ未定です考えます(笑)またメッセ見てくださいねー♪ (2021年4月6日 20時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» 歌ってほしいよねー(笑)期待に応えられるかわかりません!(笑) (2021年4月6日 20時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2021年2月19日 14時