※ ページ37
・
「お待たせ。」
北山さんの事務所の地下の駐車場で待ち合わせ。
どんな顔していいかわからなくて
とりあえずペコっと頭を下げた。
「乗って？」
後部座席の扉を開けてくれるから
無言で乗り込んだ。
ここからホテルに直行するんだよね？
ドキドキしてきて口から心臓が飛び出そうだ。
持ってるカバンをぎゅっと抱きしめる。
代理人の人に電話で申し込みしたんだ。
指定された時間は正午。
それ以外詳細は何も聞かされていない。
真昼間から初体験をする、という事に戸惑うけど
元々何もかも初めてなんだから全てが異質な空間で落ち着かない。
そもそも、北山さんと二人きりで密室空間。
いつもの北山さんの香水の香りが濃厚に漂ってるこの車内で上手く息が吸えるはずないし。
ゆっくりとハンドルを回す北山さんは静かに口を開いた。
「まさか間宮ちゃんがね。･･･ほんとにいいの？」
「こちらこそ、私ですみません、」
「ははっ、何言ってんの。俺は大歓迎だよ。」
そんな･･･
って、そうだよね。北山さんが本音はどうだろうと
私は今から500万というお金を支払うお客様だもの。
営業トークは当たり前、か。
「間宮ちゃん･･･下の名前は？」
「A、です。」
「Aちゃんって呼んでいい？」
「･･･はいっ、」
あぁ、北山さんから名前で呼ばれるんだ、
そう思うともう500万円なんてちっとも惜しくない。
まだ何も始まってないのに既に色々とキャパオーバーだ。
「Aちゃん、名古屋帰んでしょ？東京の想い出作り、しよっか？」
「はいっ、」
北山さんとの初体験が私の東京での想い出になる。
北山さんのその言葉で更に緊張していると
なかなか到着しない行先は、千葉方面へと向かっていた。
・
「･･････夢の、国だ、」
目の前にはテレビや雑誌でしか見た事のない景色が広がっていた。
呆然と車の窓から見上げてると
北山さんは少年のように笑ってカバンの中から何かを取りだした。
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mora(プロフ) - 通帳確認してみようかしら。もしくは、2年くらい飲まず食わずならいける？笑 (2020年9月13日 14時) (
レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» そうなのよ、500万だよ？頑張ったらいける(？)貯めよう(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - nayuさん» お得感出てきたよね？！(笑)うっかり払ってしまいそうになるー、ないけど(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» どの続編気になる？！またこっそり教えて(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いや、この話だいぶ長編案件なのよ。。そこまで書くと短編じゃ書ききれないなーって。だいぶ奥深い闇の長編になるでしょ？(笑)私も、宝くじしかねーなって思ったよ(笑) (2020年9月13日 13時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haru
| 作成日時：2020年7月9日 21時
