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「ミツは?・・・・・・
その、彼氏、いた事あるの?」
ずっと気になってたけどなんだか聞いちゃいけない領域だと思って聞けなかった。
でも、私はミツの親友として彼の事をなんでも理解したかったから、思い切って聞いてみる。
「あるよ、」
しばらくの沈黙の後、前を向いたまんまでミツが答える。
「・・・どんな人だったの?」
「男らしくて、でも優しくて。かっこよくてさ。めっちゃ好きだった。」
「そう。」
「お互い、初めて会った時から気になってて。自然と付き合うようになったんだ。」
「素敵だね。高校生の時?」
「うん。バイト先の先輩でその時は大学生だった人。」
ま、また年上っ。
「ミツといい、藤ヶ谷くんといい、年上の相手と付き合って大人になってったんだねぇ。」
「高校の時だったからな。それに俺は好きになった人が相手してくれる可能性が確率的に低いだろ?そんな中、この人同じだって思った人がたまたま年上だっただけだよ。藤ヶ谷も相手年上なんだ?」
「そうみたい。私にはわかんないよ。大人の世界すぎて。」
私の言葉に可笑しそうにあははって笑った後
やっぱり清い交際だった訳ねー、と若干小馬鹿にしてくるミツ。
・・・でも清い、かどうかで言ったらそうじゃないよ。
体の関係も何度かあった。
ただ、その時は求められて受け入れるのに精一杯で恋愛の何たるか、とか?そんなの全然わかってなかった気がする。
だって、目の前のミツを好きになってから
私は初めて、恋をするっていう事がどういう事かって知ったのに。
「ねぇ、やっぱり付き合ってるとずっとドキドキするものなの?」
「・・・そりゃそうでしょ。」
「毎日楽しい?」
「そりゃ、な。」
「・・・でも、ミツ?藤ヶ谷くんと話してるミツもすごく楽しそうだったよ?」
途端、私の顔をじっと見たミツは、急に無表情になった。
「なにが言いたい訳?」
「無理に会わないようにする、ってやっぱり辛くないかな?って。」
「・・・藤ヶ谷が言ってたこれから三人で遊ぶって話し?」
「・・・うん。ミツにとって、それはいい話しじゃないのかなって思ったんだ。」
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Haru(プロフ) - ななこさん» このお話と俺の妹はずっと気になってはいるんです(--;)ただ、今猟奇的を終わらせないと、と考えながら行き詰まってしまっていて。。少しずつの更新になるかもしれませんが再開はしようと思っています。覚えていて下さって嬉しかったです。頑張ります(^^) (2020年10月10日 21時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 続き気になるのでお時間あったらお話更新して欲しいです!また「オレの妹の恋愛事情。」も私が占ツクを読み始めた頃に読んだ作品で是非結末まで見たいので書いてくれると嬉しいです!Haruさんの作品が好きで何回も読み返しているのでこれからも楽しみにしています♪ (2020年10月9日 21時) (レス) id: f61375cbdf (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - あー、ダメだそっちか…というのが率直な感想ですが、きっと私の予想なんて当たるわけないのでこれからの展開…切なくなるけどなんとか付いていきたいと思います(・・;)君のその手に、もだいぶ切なく感じてたんですけど、まだそれ以上があるとは…震えます(笑) (2020年3月7日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - まだまだ切なくなるのか…がんばってついていきますね(笑) (2020年3月7日 21時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» 切ないですよぉ。そしてまだまだ切なくなります(T_T)この辛さについてこられか(笑)私の書く切なさの限界に挑戦したいと思います(笑) (2020年3月7日 16時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2020年2月16日 14時