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「きた、のか。」
「うん、きてた、」
「そんな遅れる事ある？」
「経験ないけど･･･色々あったからそれが影響したのかも･･･」
「そっかー、そーなんだー、そーだよなー、」
脱力したままの宏光は
きっと私よりも赤ちゃんが出来る事、期待してたんだ。
何よりそれが意外だった。
「なんだか、･･･ごめんね？」
謝る事でもないし
私自身はホッとしてるんだけど宏光の落胆が見て取れて頭を下げた。
「なんで？謝んなくていいよ。俺が勝手に思い込んでただけじゃん。」
「でも、私も遅れてるの全然気が付かなかったのに、気にかけてくれてありがと。」
「おぉ。まぁ、な。」
改まったように宏光は私と向き合ってふぅ、と、息を吐いた。
「ずっとしなきゃいけない話、あったんだ。」
そう言って真面目な顔になるから
何を言われるんだろう、と、少し緊張する。
「本社に呼び戻されたのは、事業拡大のプロジェクトメンバーに選ばれたからなんだ。」
「･･･事業拡大？聞いてないよ、そんなの。」
「今のとこ極秘。来月からぼちぼちスタートで公にするのは秋くらいって事になってる。」
「そうなんだ。そのメンバーに選ばれるなんてすごい！おめでとう、でいいんだよね？」
入社から出世街道まっしぐらだったから
一度その路線を踏み外しても軌道修正してくる辺り、さすが宏光だ。
「あぁ、すげーやりがいがあると思う。ただ、」
「ただ？」
「今まで通り、Aと夕飯食べたりする時間減ると思うんだ。朝もきっともっと、早く行くようになると思う。家事だってほとんどやって貰ってるけど、全く俺、何も出来なくなると思うの。」
「･･･そんなに、忙しくなるんだ。」
じゃあ、ほとんど一緒の時間は過ごせないって事なのかな。やっと結婚生活に慣れて来た所だったのに。なんだか寂しい、かも。
「それで、前言った、Aに仕事辞めて欲しいって話に繋がるんだけど。
あの時はごめん。崎本部長と一緒にいて欲しくないってのは本心。それで話が拗れたけど、でも、辞めて欲しいのはそれだけじゃなくて、Aの体も心配だし、ほとんど家の事任せっぱなしにして働きながらって、負担だろ？」
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haru070917(プロフ) - ありがとうございます。でも北山夫婦のこれからも知りたいかなまた書いて下さい (2020年1月20日 21時) (
レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» 本編読み終えて下さったんですね！長い時間お疲れ様でした^^;ありがたいです。続編というか完全に桐谷部長のお話になるのでまた、趣向が変わるかもです。が良ければお付き合い下さいーっ♪ (2019年12月21日 21時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 完結お疲れ様でした！遅ればせながら、本編を読み終え、自分の気持ちの中でとても上がっている作品なので、また続編を書いて頂けるなんて、とても嬉しいです(^^)楽しみにしています！ (2019年12月21日 18時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - りーちゃんさん» 素敵と言ってもらえてほっとしました。読み応えあるものを、と思っていたので嬉しいです(T＿T)こちらこそ、ずっとお付き合い下さってありがとうございました！！(^^) (2019年12月21日 13時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - nanacoさん» スッキリできてたー？いつもラストは難しいなって思うよ^^;nanacoちゃんもずっと読んでくれてありがとー！スピンオフもよろしくね♪ (2019年12月21日 13時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haru
| 作成日時：2019年11月23日 20時
