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ソフトクリームも食べ終えて、
懐かしの駄菓子の封を開ける。
ここの駄菓子やさん、来月で閉めるって言ってたもんね。
お兄ちゃんが残念そうに言ってた。
ここはお兄ちゃんと私の歴史がいっぱい詰まってる所だから私も、名残惜しい。
ここに来るのも、もう最後かな・・・
一人感傷に浸ってるとお兄ちゃんは至極当たり前のようにサラリと質問してきた。
「二階堂の事、好きなんだろ?」
「・・・好きじゃないよ。」
「どう思ってんの?二階堂は。おまえの事。」
「・・・っ、どう思ってるかなんて、知らないっ、」
「知らねー事ねーべ。おまえら二人、なんか雰囲気普通じゃなかったぞ。」
うるさいよ。
お兄ちゃんに何がわかんの?
でも、どう否定してもお兄ちゃんは私と二階堂くんが何かあるって疑いなく感じてる。
「・・・俺はさ。おまえが本気なら二階堂に話し付けてやってもいーかなって思ってるよ。」
びっくりしてお兄ちゃんの顔を見る。
そんな事言いながら、お兄ちゃんの表情はものすごく険しくて疑ってしまう。
「・・・んだよ?俺だって、おまえには幸せになって欲しいって思ってんだよっ。」
なんで今そういう事言うかな?
私の恋を応援なんて今まで一度もした事なかったくせにっ
二階堂くんの事は忘れなきゃって思った途端、
どうしてそうなるのかな?
間が悪いよ、お兄ちゃんっ。
そんな事言ってくれるなら過去、応援して欲しかった人、結構いるよ?なんで今、なの?
二階堂くんの気持ちがわからなくて
踏み込むのが怖くて逃げようとしてる所なのに
どうして・・・?
「・・・なんで泣くんだよ。」
気が付いたら駄菓子片手に号泣してた。
お兄ちゃんは困ったように座ってる私の前にかがみ込んだ。
「・・・酷いことされたのか?」
「ちがっ、」
「振られた?」
「・・・ちがう、」
「おまえがさ?本気ならマジで兄ちゃん、話ししに行ってやんぞ?」
「バカっ、ちがう!」
嗚咽しながら
いつになく優しいお兄ちゃんの口調に心を落ち着けながらも、やっぱりどこかズレてる事を言うから呆れてしまう。
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Haru(プロフ) - さっこさん» ありがたいですー(T_T)伝わってるかな?わかりにくいかな?って本当に心配になるもので(--;)え。遠慮なくコメント頂ければ嬉しいです♪さぁ、これから第3章、お楽しみに!むふふ。 (2020年3月14日 15時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 私はこのお話大好きですよ!って、改めて言わなくても知ってますよね(笑)私ばっかりコメント連続してて、さすがに他の方が書くまで控えようと思ったんですが、意思が弱すぎました…。お兄ちゃんの自覚と、周りの気付きによって変わっていく事に期待してます! (2020年3月13日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いえいえー、毎回ありがとうございます!!さっこさんの願望。。。言いたいけど内緒にしときます!(笑)最後までお付き合いくださいー♪ (2020年3月6日 18時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 何か毎回コメントしつこくてすいません…( ; ; )終わりまでストーリーが見えた?うわぁぁ、めちゃくちゃ気になります!早く書きたくて仕方ないなんて、読み手としては楽しみで嬉しい限りです!…あれ?何となく私の願望は叶わないような気がしてきたんですけど(笑) (2020年3月6日 12時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» それがですね、一気に終わりまでストーリーが見えて早く書きたくて仕方なくなりました(笑)大きな流れは考えて書き始めるんですがどうしても途中ふらふらしてしまって(--;)でももう決まりましたので迷いなく書き進めたいと思います!妹ちゃんの行く末を見届けて下さい! (2020年3月6日 12時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年10月20日 11時