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「どしたの?お兄ちゃん・・・、」



よくわからない事を言うお兄ちゃんの顔色が変だ。
なんか切羽詰まってるみたいな、余裕ない感じ。




「・・・心配、かけたよね?ごめん。」




今回はお兄ちゃんの言う事が正しかったってよく分かったから
目の前で、なんだか怒ってるみたいなお兄ちゃんに謝ってみる。



だけど、そんな私の言葉なんて聞こえてないみたいに立ちあがって、こっちへ来たかと思ったらいきなり抱きしめられた。




「へ?お兄ちゃん?ごめんごめん、私、大丈夫だからね?」




ほんとに。
美味しいもの食べたら元気出たし。
もう、二階堂くんとは終わりだってお兄ちゃんに吐き出したら、少しスッキリしたんだ。






「・・・全然大丈夫じゃねぇよ。」


「っ、、そりゃ、ショックだったけどっ、でも・・・、」




立ち直るしかないじゃん。
幸い、まだ傷は浅い・・・・・・・・・のかな?



お兄ちゃんがこんな事してくるなんて初めてで
それほど私って落ちてるように見えるのかって思うとやっぱり二股かけられてたってのはかなりの衝撃だったけど。



でも、私は二階堂くんとはキスしかしてないから。


それ以上してたらもう深みに入ってダメだったかもしれないけど。



だから、大丈夫。
お兄ちゃんの胸の中でそう言い聞かせる。



でも・・・


お兄ちゃんにこうして抱きしめられてると
小さい頃によく抱っこやおんぶしてもらってた事を思い出す。


あの頃とちっとも変わってない、お兄ちゃんの温もりが大好きで、私もお兄ちゃんの背中に両手を回した。






「お兄ちゃん、ありがと。大好き。」




滅多に言ったことない事を言いたくなった。



やっぱり今回の事は私的には大きなダメージで
お兄ちゃんが、必死に励まそうとしてくれてる事が心底ありがたかったっていうか。



でもそう言った途端、バッて離れてくお兄ちゃんはすぐに顔を背けた。





「・・・わり、何やってんだ、俺。」


「・・・いいよ。懐かしかったよ。お兄ちゃんに抱っこされてる気分だった。」


「抱っこって・・・、」





それ以上何も言わなくなったお兄ちゃんは黙々と後片付けを始めた。




全然こっちを見てくんないから
私が大好き、なんて言っちゃったから照れてるんだなって思ってた。




普段、言い合いばっかりしてる兄妹だから
ちょっと素直になり過ぎちゃったなーって私も後から恥ずかしくなってしまった。





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設定タグ:北山宏光 , 二階堂高嗣 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
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Haru(プロフ) - さっこさん» ありがたいですー(T_T)伝わってるかな?わかりにくいかな?って本当に心配になるもので(--;)え。遠慮なくコメント頂ければ嬉しいです♪さぁ、これから第3章、お楽しみに!むふふ。 (2020年3月14日 15時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 私はこのお話大好きですよ!って、改めて言わなくても知ってますよね(笑)私ばっかりコメント連続してて、さすがに他の方が書くまで控えようと思ったんですが、意思が弱すぎました…。お兄ちゃんの自覚と、周りの気付きによって変わっていく事に期待してます! (2020年3月13日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いえいえー、毎回ありがとうございます!!さっこさんの願望。。。言いたいけど内緒にしときます!(笑)最後までお付き合いくださいー♪ (2020年3月6日 18時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 何か毎回コメントしつこくてすいません…( ; ; )終わりまでストーリーが見えた?うわぁぁ、めちゃくちゃ気になります!早く書きたくて仕方ないなんて、読み手としては楽しみで嬉しい限りです!…あれ?何となく私の願望は叶わないような気がしてきたんですけど(笑) (2020年3月6日 12時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» それがですね、一気に終わりまでストーリーが見えて早く書きたくて仕方なくなりました(笑)大きな流れは考えて書き始めるんですがどうしても途中ふらふらしてしまって(--;)でももう決まりましたので迷いなく書き進めたいと思います!妹ちゃんの行く末を見届けて下さい! (2020年3月6日 12時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Haru | 作成日時:2019年10月20日 11時

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