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68 宏光side ページ22







「うまいか?」


「うん。うまい。」


「イカとセロリのマリネもあんぞ?」


「マジ?やった。」


「あと、明太子のポテサラ、これ。」


「・・・・・・。」


「んだよ?」





怪訝そうに見つめられる。




「・・・なにこれ。私の好きなサラダ系ばっかじゃん。お兄ちゃんいつもガッツリお肉買ってくるのに。」


「き、今日はそんな気分だったんだよっ。昨日大倉と飲みすぎてちょっと胃もたれしてんのっ、」


「こんなんで私が怒ってるのチャラにしようとしてないよね?」


「ば、バカっ、誰が妹のご機嫌取りすんだよっ。」




あー、ちゃんちゃらおかしいぜっとか誤魔化す俺は
兄貴としての威厳を保とうと必死。



・・・そうでもしなけりゃ
こいつの前で男になってしまいそうで怖い。



おかしい。
今までそんな目で見てた事なんてなかったのに
いちいちAの食べてる仕草とか、話し方とかが可愛くて変な気持ちになる。









「でも、・・・ありがと、お兄ちゃん、」


「・・・・おぅ、」





ほらみろ、こいつはこういう所が可愛いんだよ。
やけに素直でスレてない。
今時いねーぞ?こんな女。
って、女・・・・・・、じゃねぇ、妹だっつの。



この純粋なAが変な男の手で汚れて欲しくないって思うのは、これは、兄貴としての感情でいいよな?




黙々と食べ終えて少し顔色が良くなったようなAはお茶入れるねって立ち上がった。



湯気の立つコーヒーカップを持って嬉しそうに俺の前に置いた。



「ねぇ、このケーキ、新作も入ってるね?やったっ、」



お兄ちゃんどれがいい?って聞きながら
一気にいつも通りのAに戻ってケーキを選んでる顔・・・。









・・・・・・この感情をどこに持ってったらいい?







「はい!私はこの四つ食べるから後好きなのどうぞ!」



いっただっきまーす!って。上機嫌かよ。



ひたすら美味しそうに目の前のケーキを平らげていくAを眺める。



おまえが沈んでた理由ってなんだよ?
食べるのが好きなくせに夕飯も食えそうにないほど、なにがあったんだ?



なんとかしてやりてーよ。








「な。二階堂と、なにがあった?」





不意に訊ねた俺の声に反応して
唇にクリームを付けたAが顔を上げた。

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設定タグ:北山宏光 , 二階堂高嗣 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
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Haru(プロフ) - さっこさん» ありがたいですー(T_T)伝わってるかな?わかりにくいかな?って本当に心配になるもので(--;)え。遠慮なくコメント頂ければ嬉しいです♪さぁ、これから第3章、お楽しみに!むふふ。 (2020年3月14日 15時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 私はこのお話大好きですよ!って、改めて言わなくても知ってますよね(笑)私ばっかりコメント連続してて、さすがに他の方が書くまで控えようと思ったんですが、意思が弱すぎました…。お兄ちゃんの自覚と、周りの気付きによって変わっていく事に期待してます! (2020年3月13日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いえいえー、毎回ありがとうございます!!さっこさんの願望。。。言いたいけど内緒にしときます!(笑)最後までお付き合いくださいー♪ (2020年3月6日 18時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 何か毎回コメントしつこくてすいません…( ; ; )終わりまでストーリーが見えた?うわぁぁ、めちゃくちゃ気になります!早く書きたくて仕方ないなんて、読み手としては楽しみで嬉しい限りです!…あれ?何となく私の願望は叶わないような気がしてきたんですけど(笑) (2020年3月6日 12時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» それがですね、一気に終わりまでストーリーが見えて早く書きたくて仕方なくなりました(笑)大きな流れは考えて書き始めるんですがどうしても途中ふらふらしてしまって(--;)でももう決まりましたので迷いなく書き進めたいと思います!妹ちゃんの行く末を見届けて下さい! (2020年3月6日 12時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Haru | 作成日時:2019年10月20日 11時

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