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「忙しいんですけど。」
小坂さんといい感じのくせに。
あまりにも今まで通りの北山とどう接していいかわからなくてキツい言い方になっちゃう。
「朝礼まで、まだまだじゃん。まあ座れって。」
なんで。
なんの話しがあるって言うんだろう。
小坂さんと、付き合うことになりました、とかそういう報告とか別に今聞きたくないっていうか。
･･･聞きたく、ない、か。
普通におめでとうって言ってあげたらいいのに
私ってば性格悪･･･、
チラっと北山を見ると
なんだか面白そうな顔で私を伺ってる。
「･･･なによ。」
「おまえさ、もしかして小坂に嫉妬してる？」
「はぁ？違いますー。そんな訳ないじゃん！」
ただ、いつもA、Aって私しか見てなかった北山が小坂さんに行くんだっていう寂しさですよ、っていうのは都合が良すぎて言えないけど。
「どうすんの？俺が小坂と付き合ったら。」
「ど、どうするって、べ、べべ別にいいんちゃいますー？」
「いや、どもりまくってっしなんで関西弁だよっ、」
くくって可笑しそうに笑う北山に
私もこの挙動不審さはなんなのって、自分に突っ込みたいくらい。
なんだかバツが悪くていても立ってもいられない。
そんな私を北山は優しい目で見てる。
･･･なによ、その目。
ほんとはいっつもそんな風に見てくる北山と
一緒にいて安らいでたよ。
ずっと自分に否定的だったけど
北山が私をそんな風見てくれる時だけは
自分の存在意味があるような気がしてたよ。
「･･･やなんだろ？ほんとは。」
上目遣いで楽しそう。
なんか悔しい。
「･･･だから、やじゃないって。」
「正直になれよ。おまえには止める権利あんだろ？」
「･･･ない。北山が小坂さんを好きになったんなら、私は何も言えない･･･」
「なんで？言えよ。」
「言えるわけないじゃん！！」
「俺はおまえが好きなのに？」
･･･そう、なの？
「止めろよ。小坂なんかと付き合うなって。言えよ、ほら。」
言えないって。
だって、北山は私のものじゃないでしょ？
勝手に涙が溢れてきた。
どうして泣いちゃうのかな。
「ほんっと、しょーがねーな、おまえは、」
涙を拭う私に北山は呆れたように笑って近づいてくる。
ふわり、と抱きしめられたら
もう涙が止まらなくなった。
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Haru(プロフ) - にかみつばさん» みっくんの長年の恋がようやく実っての、完結でした。そう言って頂けてありがたいです！また他作品、遊びに来てくださいね！ありがとうございます(^^) (2020年5月25日 14時) (
レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
にかみつば(プロフ) - みっくんの恋が報われて嬉しいです。もっともっと読んでいたかったです。 (2020年5月25日 12時) (レス) id: 74d56dba5b (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - りーちゃんさん» ありがとうございますー！みっくんの長年の口説きにようやく落とされまして無事完結致しました(笑)そうですよね、私ラブラブがなかなか書けなくてすぐ終わりにしてしまう悪い癖が(笑)他作品もよろしくお願いいたします♪ (2020年2月25日 16時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» さっこさんもいつもコメントありがとうございます！番外編。。ちょっと今は考えられないですがそう言って頂けるのは幸せです。また読み直して下さるとは。。ありがたいですーっ、他作品も頑張ります♪ (2020年2月25日 16時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - みちこさん» ありがとうございます！女は愛される方が幸せ。。まさにこの物語がそうですよね。それが北山さんなら。。言う事ないのですが(笑) (2020年2月25日 16時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haru
| 作成日時：2019年9月29日 8時
