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それから太輔と久しぶりに週末を過ごした。



太輔が私の部屋に住む、とかよく考えればなかなか非現実的な事で



それでもできるだけ一緒にいたい、という太輔に合わせて
お互いのいるものをお互いの家に移動して
週の半分は私の家、もう半分は太輔の家で過ごすという決め事をした。



もちろん、無理のない範囲で。




私達二人の、再スタート。






私も以前よりもちゃんと自分を出してくように頑張るし
太輔もそれを受けとめてくれる用意を万全にしてくれてる。とっても大きい懐で。





きっと上手くいく。





週明けの月曜日。




太輔から昨夜散々言われた事を
今日は行動に移さなければならない。



いや、太輔に言われなくてもそうするのは当たり前なんだけど。




なにしろ




”断る言葉ははっきりと。付け込まれるような言い方は避けて”



”簡潔にな？あんまり二人きりの時間を持つと何されるかわかんない”



”当面その三人とは飲み禁止”




とか？とりあえず細かい注文が多くて
他にも色々言われたと思うけど多すぎて忘れてしまった。





・・・当面、って事はそのうちなら許してくれるのかな。



私にとって玉森とニカは代わりのきかない
いなくては困る存在の同期で、今後一切接触禁止、とか言われたらどうしよう？なんて思ってたから。



ただ、二人がこれからも私と今までのような付き合いをしてくれるかどうかはわからないけど。



大切な同期二人を失ってしまうかもしれない。



そう思うと怖くなったけど仕方ない。



男女の友情を信じてた私だったけど
今回の事でそんなのないんだって事を思い知らされたんだから。



だから仲の良い同期ごっこはもう終わりにしないといけないのかもしれない。




その覚悟だけは持って
太輔を先に見送ってから私も家を出た。




北山さんは･･･



正直、以前よりも仲良くなり過ぎてしまった。



断ったらきっとまた以前みたいな関係に戻るんだろう、と予測が出来る。



少し寂しい、と思ってしまうのもまた、これは私のわがままだ。



太輔に、振られて
やな事ばっかりじゃなかった。




玉森やニカの優しさを再確認したし
北山さんもそう。
面倒見のいい先輩に変わりはなくて。
落ち込んでた私を励ましてくれたのはきっと私の事が好きだからってだけじゃないんじゃないかな･･･。

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