※ ページ36
・
好き。
好き。
好き。
好き。
好きが溢れてどうしようもなくて
初めて裸で抱き合ったらまた泣きそうになる。
こんな恋愛は初めてで。
それはきっとひろくんに散々待たされたからだ。
一時はほんとにダメかと思ってたけど。
諦めなくて良かった。
ひろくんに抱かれながら本当にそう思った。
「かわいいな。」
お互い夢中で抱きしめ合ってる中
ふとした時ひろくんが私の頬を撫でてそんな事を言ってくれる。
そんな言葉、言われ慣れてるのに
ひろくんに言われると物凄く特別で嬉しい。
終わってからも離れたくなくてずっとひろくんにしがみついてた。
そんな私を何も言わず抱きしめてくれて･･･
幸せだ。
そのまま眠りについて
朝目が覚めた時。
そういえば朝食がどうの、とか言ってたなぁってもそもそと起き上がる。
かわいい寝顔。
そのほっぺたにキスをしてキッチンに立ってみる。
材料･･･あるわけないよね。
でも、食パンと卵があったからそれを使ってみよう。
目玉焼きとパン焼くだけなら私にも出来るでしょ。
･･･って思ったのに。
「スクランブルエッグー？」
落胆してる私の背後にひろくんの起き抜けの声。
「･･･うん、そうね。そうなの。」
まだ塊がある卵をぐちゃぐちゃってかき混ぜて
お皿に乗せた。
「真っ黒だな、このパン。」
「香ばしい方がいいかと思って。」
「味しねーな、この卵。」
「･･･健康に気をつけて欲しくて。」
「おまえ、料理出来ねーんだな。」
「･･････マイナスだね、これ。」
静かにそう言うと
ひろくんは可笑しそうに声を抑えて笑ってる。
「マイナスじゃねーよ。大事な女優さんなんだから手も綺麗にしとかないとだろ？」
プロ意識たけーなって。
絶対褒めてないよね。
でもそう言って励まして？くれたから少しほっとする。
「俺の方が料理出来そう。今度は俺が朝食作ってやるよ。」
そう。
これからひろくんとの日常が始まるんだ。
もう友達じゃない。彼女として。
きっとひろくんに朝食なんて作って貰ったら私は甘えてずーっと作って貰っちゃうんだろな。
･･････嫌われちゃうかな。
あー、料理の達人の役柄でも来ないかな。
そうでもしないと
ひろくんの満足する朝食なんて作れる日は来ない。
まあ、いいか。
私はひろくんが好きで、
ひろくんは私が好き
それだけで充分だ。
Fin
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Haru(プロフ) - みちこさん» ありがとうございます！なかなか接戦でしたがどれだけ投票が増えてもこれは浮動でした(笑)ご期待に添えるよう、頑張ってみます！♪ (2019年11月11日 21時) (
レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - こちらはワンナイト北山ver.になったのですね(^.^)そちらも捨てがたかったので嬉しい(^_^)楽しみにしております！ (2019年11月11日 20時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - nayuさん» どうしよう？早く続書かなきゃ(笑)なのにここへ来てなーんにも思いつかないという事態が！！どうしよ(笑) (2019年10月29日 16時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
nayu(プロフ) - くぅぅー！！北山サイドもキュンキュンするーっ！！やっぱり会えない時間、みっくんはモヤモヤしてたのねー！次で終わるの淋しいけど、早く続きがみたいわ！ (2019年10月26日 10時) (レス) id: 2eb65113c9 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - れいさん» れいさーん♪寝る前に読んで興奮していただけてありがとうございます(笑)ようやく二人きりになって彼女にしてもらいました！ほんとね、もうあの記事がね、やばすぎて！一年の友達期間も楽しめそうだしそのどきどき感が堪らないーっ(興奮) (2019年10月24日 14時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haru
| 作成日時：2019年7月4日 22時
