※ ページ5
カウンターに金を置いて
そのままAさんの腕を引っ張って店を出てエレベーターへ向かう。
エレベーターは幸い他にも利用する人がいたから
Aさんは躊躇いながらも無言でそのまま付いてきてくれた。
騒ぎ立てて、目立ったら良くないっていう気遣いは
常にこの業界の人間なら心得てる。
それをいい事に俺はエレベーターの奥に乗り込んだ後Aさんの腰をぐっと引き寄せた。
一瞬鋭い視線で見上げられた気がしたけど
それには気が付かない振りをしてエレベーターの階数が降りてくのを見てた。
チン、と止まるエレベーター。
同じ階に降りるカップルと共に俺達も続く。
ラッキ
他に人がいれば逃げられる事もない。
カードキーを差し込みAさんの背中を押すとため息を付きながらも入ってくれた。
｢北山くん、ずるい。｣
入口に立ち止まって、それ以上進もうとしないAさんだけど、ここまで来たら俺の勝ちでしょ。
｢ここまで素直についてきたのAさんでしょ？｣
イタズラっぽく言ってやるともう呆れ顔。
｢人がいるんだもんっ、二人だけなら走って帰ってたわよっ、｣
｢でしょーね。｣
ほんと、ツイてる俺、
ここまでしちゃうのは
それでもAさんがどこかで俺を気に入ってくれてんじゃないかって自惚れがどっかにあったからだ。
だから抱き寄せてから、チュっと頬にキスをしても嫌がってないように見えるんだけど違う？
それでもやめて、と俺の胸を押した後
Aさんは俺の腕から逃げるように備え付けの冷蔵庫に向かい、貰うね？とビールを取り出した。
ソファに座ってプルタブを開けるAさんを見つめながら俺も隣りに座る。
｢･･･スタッフ同士飲んでる時にさ、キスメン
七人、ワンナイトするなら誰って酒の肴にした事あるのよ。｣
｢へぇー。｣
｢私は北山くんって言った。｣
｢藤ヶ谷や玉じゃなくて？｣
｢あの二人はバーチャルなのよ。リアリティあるのは北山くんだったの。｣
｢じゃあ、リアルにリアリティある事しようぜ。｣
褒められてるのかどうかわかんないけど。
それでも俺を選んでくれたって事は喜ぶべき事だよな？
｢私、北山くんのこと、ほんとに可愛いと思ってるの。｣
かっこいい、じゃなくて可愛いかよ。
虚しくなる事言われてんな。
｢嫌いな所なんてないし、むしろ好感しかないよ？｣
｢うん。知ってる。｣
だから？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1012人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Haru(プロフ) - やっぱりじゅんさんだったんですねー♪早速コメありがとうございます(^^)毎日読んで下さってるとは！！毎日更新頑張りたいです！こちらこそこれからもよろしくお願いします(^^) (2019年12月3日 14時) (
レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
じゅん(プロフ) - こんばんは！遅くなってごめんなさい！そうです。青い鳥の方でもお世話になっております。Haruさんの作品は毎日読んでます！これからもよろしくお願いします (2019年11月30日 3時) (レス) id: dccac60caa (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - じゅんさん» じゅんさん♪間違ってたらごめんなさい、青い鳥のじゅんさんですか？だいぶ前に完結してるのにコメありがたいです(^^)しかし、私もやはりレッドが1番好きです(笑)←北山担なだけかもですが(笑) (2019年11月21日 23時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
じゅん(プロフ) - こんにちは！年上シリーズ大好きです。やはりレッドが私にはささります。北山さんに拗らせるの得意です♪（笑） (2019年11月21日 8時) (レス) id: dccac60caa (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - Haruさん» 拗らせてますね(笑)特にソロ活人は(笑)ただみっくんならどんな関係でも良いなあ(笑)このREDの彼女のように特定な関係じゃなくても良いとか思う。自由がなくなるのは嫌かも(^_^;) (2019年9月8日 23時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Haru
| 作成日時：2019年5月27日 18時
