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「玉森、この伝票急ぎで上げてくんない?」
「はい。了解です。」
「玉森、今から外出るけどこれとこれ。量多いけど定時までに処理しとける?」
「はい。やってみます。」
私と宏光は仕事のパートナーとしてすっかり定着した。
的確に指示が出るから仕事もやりやすい。
仕事出来る人って人の使い方も上手いんだな、なんて先輩を尊敬する。
・・・もう惑わされないんだ。
私には太ちゃんがいるから。
「玉森、今日の夜、空けてくんない?」
「はい⋯⋯⋯っ、え?」
仕事と同じテンションで返しそうになって
パッと宏光の顔を見ると悪そうにニヤって笑ってる。
「びびった?」
「⋯いや、」
「今日接待なんだよ。N会社の柿本さんと西村さん。玉森連れてこいって言われてさ?」
「え?」
「電話の声が可愛いから実物見たいーだって。柿本さん。キモイだろー?嫌なら何とか言って断わるけど⋯」
「⋯でも、断わったら北山さん、立場悪くないですか?」
「⋯まあ、来て貰えると助かるわなー。」
「⋯いいですよ。」
「マジっ?」
柿本さんとは毎日のように仕事の電話してる。
西村さんとも顔見知りだ。
挨拶しといてもいいかなって。
「北山さんだけ接待っていうのも気の毒ですから。」
補佐だからって断わるのは違う気がして。
宏光ばかり頑張るのも。
「いや、助かる。ただな?めちゃくちゃ飲ますの好きなんだよ、柿本さん。ヤバいと思う前になんとか断って?」
「⋯わかりました。」
まぁ、接待っつってもラフな飲み会だから。
定時過ぎには戻るからそっから居酒屋向かうから着替えといて?
そう言い残して
たった今打ち込んで上げた伝票を受け取りコートを着て出掛けてく宏光を見送る。
昼休みに今日は接待で遅くなりますって太ちゃんにメールを送って、大量の書類を捌くべくすぐに仕事に戻った。
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Haru(プロフ) - moraさん» えーっ、なんでだろう。。そして通知なくてもちゃんと読んで下さってありがとうございます(笑)にしても困ります( ̄▽ ̄) (2019年2月26日 18時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - Runaさん» そう言って頂くと本当に嬉しいです(T_T)ぜひぜひまた遊びにいらしてくださーい(^^) (2019年2月26日 18時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - Haruさーん…。またこのお話通知来なくなったんですけどー…。なぜー…。こんなに楽しみにしてるのにー。通知来なくても、ちゃんと読んでますけど 笑 (2019年2月25日 23時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
Runa(プロフ) - Haruさん» お返事ありがとうございます。敬遠してた反動か、とっても好きなお話になりましたので更新が楽しみです。また感想書かせてもらいます! (2019年2月25日 22時) (レス) id: 929557de91 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - Runaさん» 敬遠されてたのに読んで下さってありがたいです。苦手なキャラなのに受け入れて下さって嬉しいです(^^)ここからは真面目一徹北山さんになりますので(笑)玉ヶ谷もどう出るかー?ってことで今後もお付き合いお願い致します(^^) (2019年2月25日 21時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年1月18日 19時