19.『殺そうとした時の彼ら』【B.B】&【M.T.C】ver ページ38
▼彼らを恨んでいる奴から違法マイクの精神干渉を受け、幻覚が見えてしまいそのせいで彼らを殺そうとした時。
【B.B】ver
山田一郎
「落ち着け、ちゃんと見ろ。俺だ、俺だから」
凶器を持って錯乱する彼女に近づき、手首を強く掴んで動けなくする。それによって更に怯えて叫ぶ彼女を、凶器ごと抱き締めて耳元で囁き続ける。
決して声を荒げたりせずに、静かに語りかける声はきっと彼女に届くと信じて。
山田二郎
「おいっ！！やめろって、俺だよ！！！くそっ」
体を震わせて怯える彼女が、彼を一心不乱に殺そうと向かってくる。いつもの可愛らしい彼女とは思えぬ姿に怯み、一瞬動きが止まってしまう。
だが、寸での所で躱して彼女の腕から凶器を取り上げようとする。
何があっても絶対に手は上げない。
山田三郎
「落ち着いてください！僕です、三郎ですよ！！聞こえてないんですか！？」
叫び声を上げながら彼に向かってくる彼女に、必死に呼び掛けるものの違法マイクによって彼の姿はおぞましいものに見えている為に止まらない。
そんな彼女に呼び掛けを続けるが、駄目だと分かれば酷く苦しげな顔をして自身のマイクを取り出す。
【M.T.C】ver
碧棺左馬刻
「…っ、キーキーウッセェんだよ。俺様を一体何と間違えてやがる」
鈍色の刃物を手に持ち向かってくる彼女を、敢えて避けずにその身で受け止める。
彼の瞳と同じ鮮血が滴り、焼ける様な熱が腹部に広がるのを物ともせずに喚く彼女を抱き締める。
優しく髪を撫でながら、冷静に囁く彼は彼女を心底愛しているのだ。
入間銃兎
「まさか、犯人でなく彼女に殺されかけるとは。けどなぁ、後でわんわん泣かれるのも困んだよ」
職業と彼のしている悪行により、幾度となく命を狙われて来た彼。いつもならば容赦無く相手を捩じ伏せていたが、相手は愛しの恋人。
現役警官が護身術を行うが、決して傷つけないように細心の注意を払って彼女の手首を捻り上げた。
毒島メイソン理鶯
「すまない、小官の責任で貴女が苦しむ羽目に。愛しい貴女になら殺されても本望…しかし、それを貴女は望んでいない筈だ」
いつもの優しい彼ではなく、悲しさの混じる鋭い視線を彼女に向けて手首を掴み上げた。
思わず彼女が唸り声を上げれば、はっとして手を離そうとするがそのまま凶器を取り上げて抱き竦める。暴れる彼女の背中を撫でながら、常日頃から伝えている愛を彼女へ。
【F.P】verと【麻天狼】ver↓
『殺そうとした時の彼ら』【F.P】&【麻天狼】ver→←『取り合いした時の彼ら』【F.P】VS【麻天狼】ver
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いちごシロップ - 初めまして！完結おめでとうございます！もうシリアスなところは泣いちゃってラブラブなところはドキドキして…とても面白かったです！出来れば続編も検討して頂けませんか？その時はリクしたいです！ (2019年4月4日 22時) (
レス) id: 99dc49cbe7 (このIDを非表示/違反報告)
うな(プロフ) - 喧嘩をしたやつは思わず泣いてしまいました、、 (2019年3月27日 4時) (レス) id: 7f1526a594 (このIDを非表示/違反報告)
のんたん - どの話もとても面白かったです！喧嘩と夢主がいなくなる夢を見た彼らのくだりは最高でした！もし大丈夫だったら続編とか出していただけないでしょうか？よろしくお願いします！ (2019年1月1日 21時) (レス) id: 65a9d51e4d (このIDを非表示/違反報告)
歌夜(プロフ) - 素晴らしいストーリーの数々、本当にありがとうございました。夢主ちゃんが死亡するお話から結婚直前のお話は思わず涙ぐんでしまいました。キャラひとりひとりをしっかり理解していなくては書けないと思います。お疲れ様でした。 (2018年12月14日 22時) (レス) id: e60c6bf84c (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - ヒプマイを知って初めて読みました！(昨日知りましたが笑)キャラクターの個性が分かりやすく読みやすかったです。 (2018年11月5日 9時) (携帯から) (レス) id: 750b1e0df3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：けしん | 作成日時：2018年9月10日 20時
