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重たい足取りのもと、向かった先は第1部隊のオペレーターが使用しているオフィス。
ドア越しに聞こえる微かな物音に、中に誰かがいることを察しながらそのドアを開けると、そこには彼女のもう1つの日課に大きく関わる重要人物の姿があった。
「…おはようございます、レイさん」
あと数十分もしたら出勤する人も多くなってくるだろうという、出勤するには少しばかり早い時間帯。
そんな時間だと言うのに書類の確認をしている姿を見つめつつ、彼女が声をかけた重要人物の名は『レイ・アラン』。彼女が所属している部隊・オペレーターの主任を務めている謂わば上司である。
挨拶に対してにこやかに微笑みつつも「おはよう、シノブ」と返事をした彼の元に歩み寄り、彼が使用しているデスクの近くに置いてあった椅子にゆっくりと腰掛けた。そして、彼の方をじっと見つめるや否や「今日もいいですか？」と問う。
彼女の行動に応じるように、彼も書類をデスクに置いて視線だけでなく身体ごと彼女の方に向き直り、いつもと変わらぬ優しげな笑みでコクリと頷いた。
もう1つの日課に、彼がどう関わっているのか。
それは、彼女が毎朝出勤前に行っている『スマイルチェック』の延長で、毎朝早めに職場に出勤しては彼にそのお手伝いをしてもらっているのだ。
互いに向き合ってから、笑顔を見せる前のこの時間はいつまで経っても慣れない。
緊張から微かに脈が打つのを感じながらも小さく深呼吸をして彼を見る目に力を込めれば、その緊張を感じ取ったのか『大丈夫、緊張しないで』とでも言いだけな柔らかい笑みを返されるのはいつものことで。
そして、何故だが緊張がほどけるのもいつものこと。
彼を見て、そして、ニコリ………否、不気味に笑う。
上げようとすればするほど引きつる口角に、目尻を下げようとするがきっと下がりきれていないだろう。所謂、目が笑っていない不気味な笑顔を見せた。
「どうですか、今の。ちゃんと笑えてます？」
「う〜ん…そうだなぁ……」
彼女の問いかけに、顎に指を添えて考える素振りを見せる彼はどこか楽しそうに笑っていて、自分でも不気味な笑みだろうと思うほどの笑顔を見てもなお、なぜ楽しそうに笑っていられるのか不思議でたまらない。
それでも、先程の安心させるような優しい笑みではなく、今はどちらかも言えば子供っぽい…幼さを感じる笑顔に、
(……レイさんの笑顔も素敵だな。いいなあ)
＿＿＿＿なんて。羨ましく思った。
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和綴(プロフ) - Laylaさん» わぁぁ！コメントありがとうございます！可愛いだなんて…嬉しい限りです。私の方こそ志暢が式波さんと恋愛関係を結べることになったなんて幻か妄想か？と常日頃考えておりますので…(笑)Layla様の応援の元、更新頑張ります！ (2020年5月26日 23時) (
レス) id: 3c22397930 (このIDを非表示/違反報告)
和綴(プロフ) - ホッケさん» コメントありがとうございます…！いえいえ、私の語彙力ではレイさんの魅力は伝わりきれてないですよ！？尊死だなんて…そう言って頂けますと嬉しい限りです。励みになります！ホッケさんも本編そして短編集？の更新頑張って下さいね！楽しみに待っております(笑) (2020年5月26日 23時) (レス) id: 3c22397930 (このIDを非表示/違反報告)
Layla - みんな可愛い。素敵です！！！！文才ありありじゃないですか！！！最高でした。愛ちゃん可愛い。うちの颯馬が志暢ちゃんと恋人関係を組めるなんて夢かな？と常に思っております、更新頑張って下さい！応援してます！！ (2020年5月25日 10時) (レス) id: 1d01e49d2e (このIDを非表示/違反報告)
ホッケ(プロフ) - コメント失礼します。自キャラをこんなに魅力的に書いて下さり、ありがとうございます！尊死しました。文章も読みやすく、つい何回も読んでしまうぐらい中毒性があると言うか...本当に楽しませていただいてます！ (2020年5月24日 16時) (レス) id: 0c6843aeae (このIDを非表示/違反報告)
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