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『あはは、監督も何とかなってしまった。』

円堂はあの日の翌日、雷雷軒の店主にもう一度頼みに行ったらしい。そして、部活動の途中に部室に集められたと思ったら、あの店主───響木正剛を円堂が連れてきたのだ。

『地区大会予選の決勝……ついに、ここまでに来たなァ。』

FF優勝までの道のりは未だ遠いが、それでも1歩ずつ進んでいるのは確かだ。

次の対戦校は、あの帝国学園。今の雷門イレブンに、練習試合当時の様に力不足な部分はない。真っ向にぶつかれば、五分五分と言ったところである。

……そう、何事も無ければだ。

バスに細工する様な命令を下したのは、対戦校である帝国学園の学園長だろう。雷門中サッカー部の命迄をも弄ぶ行為、決して油断はしてはいけない。

『……考えれば、普通に犯罪じゃないか。』

よくよく考えれば、思わずドン引いてしまう程である。噂では、帝国学園とのサッカーに負けた学校は取り壊されるとか何とか言う話も聞いた様な気が……いや、あれは話が広がりすぎただけだった様な……

思いにふけっていれば、携帯の鳴る音が部屋に響く。携帯を開けば、“風丸一郎太”と表示されていた。

『はい、もしもし。』

「よう、大神。体調は大丈夫か?」

『あはは、風丸は心配性だなァ。平気だよ、大丈夫。』

第一声が、大神の体調を心配したものだった。思わず吹き出せば、向こうから少しばかり怒りの篭もった声が飛んでくる。

『ごめんッて。』

「全く……本当に無理してないか?」

『本当に大丈夫だって。』

暫く短い会話を交わし、時間は過ぎ行く。気づけば9時近くを回っており、風丸に声を掛けた。

「うわッ、マジだ……悪いな、つい話し込んで。」

『気にしないでくれよ、色々と不安がってたところだったんだ。今日はぐっすり眠れそうだよ。』

「そりゃよかった。明日、ベストを尽くそうぜ。」

『勿論さ!また、明日。』

そう言って、携帯を閉じる。机に携帯電話を置くき、ベッドに戻る───……再び、携帯が鳴った。

『はい、まだ何かあるのかい?風丸、明日は帝国との試合なのだから……』

「──────。」

『……!』

言葉を返すまもなく、プツリと切れる。

『………………影山零治(・・・・)。』

履歴を確認すれば、“影山零治”の名前が残っていた。

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鷹羽(プロフ) - 雪華さん» 詳しく知っているアニメはあまり多くないのですが、上げるとするなら、このイナイレであったり、ジャンプコミックスのアニメ化した作品あたりを知っています。 (2021年3月6日 16時) (レス) id: 338e0ddf16 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月6日 13時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鷹羽 | 作成日時:2021年2月26日 12時

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