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「ほら、パスパス！」
『残念。』
「のわッ、行かせるか！」
『あははッ、なんだか今日は良い動きだ……ねッ！』
影野からの長いパスが飛び、それに追いついた土門。大神はそれに立ちはだかり、ボールを奪うことに成功はするが、土門も負けじとブロックに入る。
土門の調子は、いつもより一段と良い様だ。
『ん……？』
「もーらいッ！」
『わッ……あはは、やられちゃったな。』
土門との勝負中、珍しくグラウンドまで来て様子を見ている冬海が目に入り、大神は顔を顰めた。
いつも嫌味を言ってくる人物だ、勢いに乗った雷門イレブンに媚びでも売るつもりなのだろうか。やけに上機嫌な顔に、大神はさらに顔を険しくさせる。
『あれは……雷門生徒会長？』
冬海に何やら声をかけ、話を始めた雷門。冬海はゴマをするように手を合わせ、雷門に受け答えをしている様だった。
「バッ、バスをですか……？！」
冬海の大声に、その場の全員が注目する。何やら渋った後、バスの調子を見に行くようで、雷門の提案により部員全員も同行することになった。
「発進させて、止まるだけでいいんです……どうなさったんですか、冬海先生。」
いざバスに乗り、雷門に発進しろと言われたにもかかわらず、一向にエンジンすらかける気配がない。もたもたする中、雷門は冬海を怒鳴った事でやっとエンジンをかけた。
「さぁ、バスを出して！」
「……ッ、出来ません！！」
雷門が何故かと問うても、冬海はアクセルを踏まない……否、踏めない理由を明かさない。そんな冬海に、雷門は手紙を突きつけた。
「ここに手紙があります。
これから起きようとしたであろう、恐ろしい犯罪を告発する内容です。
冬海先生、バスを動かさないのは、貴方自身がバスに細工したからではありませんか。
……この手紙にある様に。」
冬海はがくりと肩を下ろす。そして、諦めたように笑い始めた。シートベルトを外し、バスから降りてくる。
「そうですよ、私がブレーキオイルを抜きました……貴方方を、FF決勝戦に参加させない為に。」
『それで、この様な子供たちの命を弄ぶ細工を？』
「貴方方が決勝戦に出ると困る人が居るんです、その人の為に私はやった。」
ぞわりと寒気がした。心当たりがある様で、中々出てこない。そんな事をする人を、大神は知っている気がした。
「帝国の学園長か！」
『……帝国……学園長……？』
頭が殴られたように痛む。頭を抑え、ふらついて咄嗟に風丸のユニフォームを掴んだ。
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鷹羽(プロフ) - 雪華さん» 詳しく知っているアニメはあまり多くないのですが、上げるとするなら、このイナイレであったり、ジャンプコミックスのアニメ化した作品あたりを知っています。 (2021年3月6日 16時) (
レス) id: 338e0ddf16 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月6日 13時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鷹羽 | 作成日時：2021年2月26日 12時
