憧れた ページ3
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『リトマスと合同イベント?』
その言葉に俗に言うマネージャーは満面の笑みを浮かべた
「そうさ。リトマスとコラボして一気に名を広ませるんだ!Aちゃんもリトマスが好きだったよね?
丁度いい!彼等に乗っかってこのまま人気を得よう」
単刀直入に言おう。私はこのマネージャーが嫌い
よく仕事を貰ってきてくれて感謝はしてるけど時々言うリトマスのことが気に食わなかった
まるで彼等を人気を得る道具の様に言う
「すごいね、A…」
『…ちぇしゃはいいの?』
ちぇしゃ。私の相棒
何度もコラボして再生回数を伸ばしここまで一緒に来た仲間
「…Aが無音さんの事憧れててこういう仕事が嫌なのは知ってるけど…マネージャーの機嫌損ねて仕事持ってこなくなったらその無音さんにも近付けないよ」
マネージャーに聞こえないくらいの小さい声で告げた。そうだ、そうなんだ
仕事は全部この人が持ってくる
この人が仕事を取るのをやめたら私はあの人たちに近付けない。
…でも、私はあの人達が自分の力で有名になったように最後まで頑張りたい
あの人達に、憧れの人に頼らず彼等を超えたいんだ
「…Aちゃん?どうしたのかな?」
だから、もし
「勿論受けてくれるよね?」
仕事が回ってこなくなったとしても
「ちぇしゃちゃんはいいって言ってるよ?」
私は
『お断りします』
あの人達を利用するような真似はしたくない
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作者名:め | 作成日時:2018年5月18日 0時