70 補給完了 ページ21
兄者さんが迎えに来てくれた。
「よっ」
「お待たせしました！」
車に乗り込むがすぐには発進せず、兄者さんの顔が近付いてきた。
不思議に思いそちらに顔を向けると、手が後頭部に回され唇が触れる。
「ん…ふぁ…っ…」
それどころか舌まで絡まり、やや熱烈な口づけに私は蕩けた。
１分くらいだろうか。
私はもっと長く感じたんだけど。
彼は満足したように舌舐めずりして離れていく。
「補給完了」
「…補給、ですか…？」
昨日帰らせた事、根に持ってたみたいで。
やっと手に入ったんだ、まだ足んねぇ、とぼやいていらっしゃいます。
手土産を用意してるし、二人を待たせてはいけないと、家へ向かうように説得すると。
「んじゃお前からキスして」
なんて甘えてくる。
うぅ…自分から兄者さんに近付く事になるとは…っ！
兄者ファンの方々、ごめんなさいっ！
ちょっと触れるだけのキスをしようと首を伸ばした。
唇が触れて、離れようとした時。
またしても後頭部を掴まれ離れられないように力を込められる。
「もっと…」
「ん…」
それからしばらく、彼からの愛を溢れないように受け止めていた。
「迎えに行っただけのわりには随分と遅かったねぇ？」
ナニしてたのぉ？と聞いてくるおついちさんに蹴りをかます兄者さん。
なにすんのよー！とお姉さんになっている。
私は、ちょっと遠目から見物している弟者に近付いて手土産を渡す。
「何コレ〜！チョー美味しそうっ！ありがとう！」
「みんなで食べましょ？」
二人で仲良くしているのが気に入らなかったらしく、お兄さんコンビもこちらへ寄って来た。
「何してんだ？」
「何してんの！？」
なんで二人は怒ってるのっ(汗)
おついちさんがお茶を淹れて、手土産のロールケーキを切り分けてくれた。
「すっごい、全部苺なのね！」
「おついちさん！メッチャ美味しいよっ！？」
「…んまー♪」
機嫌が直っていつもの2broだ。
ふふ、幸せだなぁ。
ずっと見てられる。
ケーキがさらに美味しく感じるよぉ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うてちん(プロフ) - 20000hit&お気に入り登録、ありがとうございます!!! (2018年5月20日 16時) (
レス) id: 77d85dec44 (このIDを非表示/違反報告)
うてちん(プロフ) - 13000hit&お気に入り登録、ありがとうございます!!! (2018年2月5日 22時) (レス) id: 77d85dec44 (このIDを非表示/違反報告)
うてちん(プロフ) - DOotakufujyosiさん» 只今、締切から解放されてますw (2018年2月5日 22時) (レス) id: 77d85dec44 (このIDを非表示/違反報告)
DOotakufujyosi(プロフ) - うてちんさん» ドンさんエンド待ってるぞ!! (2018年2月4日 20時) (レス) id: 53ca2769fb (このIDを非表示/違反報告)
うてちん(プロフ) - はくや。さん» コメありがとうございます！そう、私もおっつん推しなのに、この作品を書いている間は兄推しかも？と錯覚してしまうほど感情移入してしまいました。そして次はドンさん推しになる事でしょうw (2018年2月4日 19時) (レス) id: 77d85dec44 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うてちん | 作成日時：2018年1月12日 14時
