救いを求めて (ページ1)

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家族が出来て37日目ページ1

A視点

〈ヘルガー〉……………

「神竜ヘルガー………地獄の竜」

神竜…………父さんと同じ………ん？

「〈滅亡の宗教〉、なんだこれ？」

20△△年 ○月×日

□□市で行われた夏祭りで多数の魔物が現れ、同時に多数の孤児が誘拐された。

後、主犯の男は当時勢力を拡大していた〈滅亡の宗教〉と言う事が判明した。

〈滅亡の宗教〉は全員体のどこかに魔方陣の刺青が彫っている。

事件からおよそ一ヶ月後、一人の子供が誘拐された場所から逃げて来たが突入した時にはもぬけの殻だった。現在でも孤児の行方不明者数は五十人を超える。

この事件から十一年、夏祭りに来ていた観客も含めて約二百人ものの犠牲を出してしまったこの事件を我々は〈孤児滅迷事件(こじめつめいじけん)〉として今でも覚えている。

「孤児滅迷事件…………」

俺らの記憶がねぇのも十一年前…………なにか関係があるのか？

em「Aさん、図書室はもう閉館しますよ」

「あ、悪い」

em「！その資料は！」

「エーミール知っているのか？」

em「知っているもなにも私もその夏祭りに来ていましたからね。ここらじゃ孤児滅迷事件を知らない人はいない位ですよ」

「そうか。それじゃぁ俺は帰るな。」

em「では、さようなら」

～Ajuga～

「ただいま」

pk「お帰り！帰って来て悪いけどちょっと手伝って！」

「ラクラは？」

『ここいるよ！』

小さくて見えなかった…………

［すみませーん］

pk「はーい！今行きます！」

俺もやんねぇとな

「はい。ティラミスとアイスティー出来た。」

『ハニートーストにパンケーキも追加で！』

「了解！」

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

～一時間後～

pk「ありがとうございました！」

「なんとか…………」

『やりきった』

syo「邪魔すんでー」

「さっさと帰れ」

『A違うよ！これは、邪魔すんなら帰ってーだよ！』

syo「あいよーて、随分疲れとるなぁ」

「さっきまで忙しかったんだよ」

rb「お疲れ様」

『所でなんの用？』

syo「あ！そうや！魔法祭について話に来たんや！」

pk「今ちょうどお客さんもいないから話していいよ」

『ありがとう！』