敦君に成り代わったからてっきり太宰さんに拾われると思っていたのだが………【文豪ストレイドッグス】【中島敦成り代わり】

予想外24 ページ26

貴方side

『んっ………』

目が覚めれば知らない天井、ということはここは探偵社か…

国木田「気が付いたか小娘」

ベッドのそばで国木田さんが椅子に腰かけ手帳を読んでいた、ただし手帳は逆さまだ…

国木田「全く、貴様というやつはこの忙しいときに…」

『うっ、すいません……』

国木田さんの言葉に謝罪の言葉しか出てこない

『あの、ところで谷崎さんとナオミさんは…？』

体を起こしながら国木田さんに尋ねる

国木田「安心しろ、二人とも無事だ、谷崎は今隣で与謝野先生が治療中だ」

治療…
あぁ、あれか…
私は前世で見た谷崎さんの治療シーンを思い出す、確かそのあと4回解体されてって言ってたよね…

国木田「聞いたぞ、お前は裏社会の闇市で、70億の検証首になっているらしい」

『70憶…』

じゃあ、首領は私よりもその金額にひかれて私をギルドに引き渡そうとしたってこと？

『そんな……』

国木田「うろたえるな！！動揺するな、動揺は達人をも殺す」

国木田さん、かっこいいです、その手帳が逆さでなければ…

『あの、手帳逆さですよ』

国木田「…………」

国木田さんは無言で手帳をひっくり返した

国木田「俺は動揺などしていない！！マフィアごときで取り乱すか！！」

国木田さん、それ、動揺している人が言うセリフでは……？

国木田「そういえば小娘、さっきから探しているのだが、俺の眼鏡を知らないか？」

去り際に国木田さんがそんな質問をしてきた、ちなみに眼鏡は彼の頭の上である…

『(これは、教えてあげた方がいいのだろうか……？)』

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